更新日:2021年12月15日 18:42
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競馬、ボート、オートレース、競輪。2021年を締めくくる公営競技ビッグレース展望

有馬記念の前に中山大障害で一勝負

12月25日 競馬・JG1・中山大障害(中山) 障害レース 今年のクリスマスのビッグレースは中山大障害だ。そして今年はもう一つ、これからの障害戦線を占う意味でとても重要な1戦となっている。まずは皆さんご存知オジュウチョウサン。昨年4月の中山GJ優勝が最後の1着で3戦して3,5,3着という状態だが、果たして10歳でもそのコンコルドのような低い体勢からの鋭い脚を発揮できるだろうか。  対戦相手の代表格に期待された春のJG1中山GJを制したメイショウダッサイが怪我で回避となってしまったのは残念だが、そのメイショウダッサイに10月のJG2東京HJで勝利したラヴアンドポップに期待が集まる。東京の障害重賞を連勝し、長く鋭い脚を使えるのは明らかだが、あとは中山の起伏が激しいコースを攻略できるかどうか。見どころは尽きない。 12月26日 競馬・G1・有馬記念(中山)  多くの人が公営競技の締めとする有馬記念、今年は26日となった。昨年の有馬記念をするなどG1を4勝している名牝クロノジェネシスがレース後に引退式をすることが決まっており、ラストランは完璧な仕上げで戦ってくるだろう。それに相対するのは皐月賞、そして天皇賞(秋)も制した3歳馬エフフォーリアだ。  横山武史騎手とのコンビも若々しく、人気はこの2頭で分け合う形になりそうだ。ただ、他にも菊花賞馬タイトルホルダーやエリザベス女王杯を制したアカイイトなど注目馬も多く、今年の有馬記念も盛り上がるのは間違いなさそうだ。

オートレース女王が決まる一戦

12月27日 オートレース・スーパースターガールズ王座決定戦(川口)  有馬記念が終われば一休み? いやいや、27日に見逃せないレースがあるんです。オートレースも女子選手が順調に増えたことで2019年から行われるようになったスーパースターガールズ王座決定戦。  出場権を争うために年間で開催された9回のトライアル戦では勝者が全員違うなど、大混戦だった1年。しかも平均競走得点のトップであるオート女子の第一人者・佐藤摩弥選手はスーパースター王座で男子との年間王者を争う戦いへの出場権がありそちらに回るため、今年は混戦度が高い。  配当的にも面白いレースになりそうだが、佐藤摩弥不在なら負けられないのは岡谷美由紀選手の安定感となるだろう。いずれにせよ今後のオートレースガールズ戦線を占う意味で見逃せない大事な一戦だ。
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最後のG1と競輪
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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