更新日:2021年12月15日 18:42
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競馬、ボート、オートレース、競輪。2021年を締めくくる公営競技ビッグレース展望

今年のグランプリは中国勢が熱い!?

12月30日 競輪・GP・KEIRINグランプリ(静岡)  多くの会社が仕事納めとなるのが29日なら、30日はいよいよ師走迫ってくる。競輪の仕事納めといえば30日のKEIRINグランプリだろう。ここ2年は五輪出場を目指した日本代表選手である脇本雄太選手を中心にレースが動いていたグランプリだが、今年は出場が叶わずで、いよいよ注目は近年勢力を一気に増した中国勢の松浦悠士と清水裕友のコンビによるGP制覇となるだろう。
佐藤慎太郎

一昨年は優勝、昨年は3着とグランプリでの活躍が光る佐藤慎太郎選手。今年も波乱の使者になるか

 2年前からG1タイトルの常連になりながら、GPでは脇本に翻弄されてきた二人が、ここならばいよいよと考えるのは自然な流れだろう。しかし、今年さらに勢いがあるのは関東。GPには吉田拓矢、平原康多、宿口陽一と3人の体制で挑めることになった。展開の中心はこの2つで動きそうだ。

大晦日はボートとオートで年を越す

12月31日 ボートレース・G1・クイーンズクライマックス(福岡) 12月31日 オートレース・SG・スーパースター王座決定戦(川口)  公営競技ファンの除夜の鐘はモーターが奏でる爆音だ。ボートレースではレディース年間チャンピオンを決めるクイーンズクライマックスの優勝戦だ。今年は夏の女子G1レディースチャンピオンとレディースチャレンジCと女子ビッグレースの二冠を達成している遠藤エミ選手が現在賞金トップ。
大山千広

今年はフライングで苦戦した大山千広選手だが、大一番で女王の座をつかむか 写真/赤松洋太

 このクライマックスも制して年間女子三冠と女子賞金王を達成できるかどうかが注目点だが、昨年まで女王といえば名の上がっていた大山千広選手は今年、フライングで大苦戦の一年だったにも拘らず、最後クライマックスの出場権勝負駆けを成功させ最後の1枠12位に滑り込んできた実力は本物。新旧女王どちらが強いんだ!
オートレース

鈴木圭一郎、青山周平の2人が今年も熱いバトルを繰り広げるか…… ※写真はイメージ

 そして恒例となった大晦日決戦、すべての公営競技ビッグレースの2021年最後を締めくくるのは150kmの爆速が年の瀬を駆けるオートレースの年間チャンピオンが決まるSGスーパースター王座決定戦である。今年はなんといってもSG2回優勝の鈴木圭一郎がやはり筆頭だ。  昨年は1度もSGを優勝できずも惜しい内容が続き、どうした圭一郎と思わせる1年だったのだが、今年は見事にそれを克服した。27歳ながらすでにSG優勝10回というエースの存在が今年はパワーアップして帰ってきた。もちろんライバル青山周平も今年全日本選抜オートを優勝し、これからも二人の名勝負は続くだろう。  ベテラン勢も篠原睦が44歳にして悲願のSG制覇を8月のオートレースGPで成し遂げて出場してくることも注目。さらには若手からは23歳の黒川京介選手がSGオールスターオート優勝戦3着の実績を引っ下げて登場するなど、年齢層も幅広いバトルが大晦日決戦で公営競技の大トリを飾る。  近年好調な公営競技界、昔は当たり前で近年減っていたテレビ中継もされることとなり、さらにはネットでも気軽に観戦でき、投票もできる時代になったことで年末コンテンツとして古いようで新しい存在となった「年末公営競技」。年末といえば格闘技? 紅白? お笑い? いやいや、これからはレースでしょ!! 文/佐藤永記
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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