更新日:2021年12月15日 18:42
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競馬、ボート、オートレース、競輪。2021年を締めくくる公営競技ビッグレース展望

年末最後の中央競馬と競輪ガールズグランプリの行方は……

12月28日 競馬・G1・ホープフルS(中山) 12月28日 競輪・ガールズグランプリ(静岡)  年末ラストウィークの始まり28日には2歳中距離チャンピオンを決めるホープフルSが行われ、JRAのラストG1が終了する。来年のクラシック戦線を占う意味で注目度の高いG1だろう。新設された当初は有馬記念でシメにならないのはどうかという意見もあったレースだが、結局2歳のうちに中距離のチャンピオンを決めるレースのため売上も好調で注目度の高さは実証済みだ。  そして競輪の年末も始まる。同日のガールズグランプリはガールズチャンピオンを決める一発勝負のレースだ。現在、絶対女王の児玉碧衣選手による3連覇中で前人未到の4連覇がかかっているところだが、今年は東京五輪代表だった小林優香選手がオリンピックのために賞金が稼げていなかったところ、11月小倉競輪祭でのトライアルで優勝し一発で出場権を獲得した。2015年のガールズグランプリ覇者が児玉にストップをかける一番手として立ちはだかる。

競輪の若手No.1と地方競馬を締めくくる一戦

12月29日 競輪・G2・ヤンググランプリ(静岡) 12月29日 競馬・G1・東京大賞典(大井)  大晦日2日前、競輪では若手No.1決定戦のヤンググランプリが行われるが今年は例年以上に注目せねばならない。なにせ翌日のグランプリ出場をあとわずかな賞金差で逃した山口拳矢選手が出場するからである。なにせ父はKEIRINグランプリを2度制した山口幸二。勝負師の遺伝子が流れている証明となるか。  それに対抗するのがG1戦線でも先行で奮起している二人に注目。勢いある関東勢からは坂井洋選手、そして近年勢力図を塗り替えた中国勢からは町田太我選手らが、勝ちに行くのか、若手らしく思い切って仕掛けるのか。心づもりを読むのもヤンググランプリの醍醐味だ。  競馬は地方競馬年末最大のレース、東京大賞典である。昨年はオメガパフュームが史上初の東京大賞典3連覇を達成するという偉業を成し遂げ、今年は4連覇を目指す。  今年6歳となって成績は2、5、2着と未勝利ではあるのだが、得意な舞台での復活に期待がかかる。昨年2着のウェスタールンドや3着のクリンチャーも当然注目だが、ダノンファラオやノンコノユメ、さらには地方馬で始めてJBCを制したミューチャリーなど、オメガに挑む馬たちもバラエティに富んだ注目の一戦だ。
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大晦日まで目が離せない
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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