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東京ディズニーリゾート「541億円赤字でも株高」のナゾ。ファンが買い支えている可能性も

新しいアトラクションへの期待

舞浜駅 パークの運営に制限がある中でも、来場者の体験価値を高める試みをできる限り実⾏しています。今年開催の東京ディズニーシーの20周年のアニバーサリーイベント「タイム・トゥ・シャイン」を開催もその一例です。  そして、2023年度には新しいテーゼエリアをオープン予定です。  新テーマポート「ファンタジースプリングス」は、3つのエリアとディズニーホテルで構成される東京ディズニーシー8番目のテーマポートです。  総開発面積は東京ディズニーシー開業以来最大となる約14万平方メートルにおよび、今からファンにとっては期待が寄せられています。3つのエリアは、ディズニー映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』を題材としており、アトラクションやレストランなど魅力あふれる空間がゲストをそれぞれの物語の世界へと誘うこととなります。

ファンが買い支えている可能性も

 世界ではテーマパークの投資が相次ぎ、競争が激しくなっていますので、大規模投資で新施設を導入し、アジアからの訪日外国人をはじめ国内外の顧客取り込みを急いでいます。また、2023年にはディズニーランド開園40周年にあたりますので、今後、益々注目を浴びることになりそうです。  既存の企業分析では説明の付かないオリエンタルランドの株高、最後の理由はファンが買い支えている可能性です。  株主優待は「入場チケット」になっているため、ディズニー好きにとって最高の優待内容です。年々、入場料も高くなってきていますので「優待でチケット」を手に入れることはお得感があります。ファンが投資家として支える、カタチを体現するのは、アフターコロナを生き抜く企業の1つのあり方です。
馬渕磨理子

馬渕磨理子

<文/馬渕磨理子>
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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