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不調のミスドと絶好調のスタバ。キャンペーンから見えるチェーン店の“愛され力”とは

ミスドの不調にエールが続々と

ポン・デ・リング「ミスド好きなのに、お店がどんどん減って悲しい」 「今月のミスドポケモンドーナツは盛り上がるといいな」 「ミスド、コンビニのドーナツより100倍美味しいけどな…」  これは、2021年11月8日に公開されたミスタードーナツ(以下、ミスド)の不振の背景を分析した記事「ミスタードーナツ『4年で200店が閉店』の謎。コンビニスイーツ人気が逆風に」に対して、Twitterで寄せられたコメントの一部です。  本当にミスドはこのまま不調が続いてしまうのでしょうか? その答えをミスドとスタバのキャンペーンを通じて分析していきましょう。

スタバは4年で300店舗増加

ミスド スタバ

ミスドとスタバの店舗数の推移

 まずは両者のここ数年の店舗数を比較してみましょう。ミスドは2020年に50周年を迎え、スタバは今年日本上陸25周年に当たる年です。そんな両者ですが、ここ数年は勝敗がはっきりと分かれています。  現在、ミスド国内961店舗、スタバ1601店舗と、1.5倍ほどスタバのほうの店舗数が多い状況です。ミスドは4年で約200店舗減少している一方で、スタバは4年で約300店舗増加させており、かつ、コロナ禍でも着実と店舗数を増やし2020年は約100店の出店を行っています。
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ご当地フラペチーノからわかるスタバの強さ
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経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi

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