仕事

大手飲食チェーン店社員が嘆く“非常識”なアルバイト面接希望者

まるで具体性がない

 ここでAさんは厳しい口調で「でも」と付け足し、 「バイトをとっかえひっかえしている40代半ばの“将来の夢”なんて、まるで具体性がないですよ。たとえば私は子供の頃から“かっこいいスポーツカーに乗りたい”という夢があって、最近それを叶えました。毎月いくらお金を貯めて、中古でこの程度の個体を買えばまあ間違いないだろう……という感じで計算しなければならないんですが、夢を本気で叶えようと思うならそういう具体的なプランを立てなければなりません。  しかし、頭を使うことをせずにただひたすら“僕には夢がある”とだけ繰り返す人もいます。そうやって何もせずに歳を重ねてきたんだな……と考えると、何だか虚しくなってしまいます」  Aさんは再び溜め息をつき、こう言って苦笑した。 「私はバイトの面接を通じて、いろいろなことを学びました。ええ、本当に勉強させてもらってますよ」 <取材・文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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