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ゴルフスイングの定説「背中の軸を意識」するほど理想とは遠ざかるわけ/三觜喜一

”ハンドファースト”も2つの振り子運動によって作られる

 このとき、第一の振り子の支点は第二の振り子の動きにつられて左へと移動します。これにより、ヘッドよりも手元が左側に先行する“ハンドファースト”という理想的なインパクトが実現できるのです。  このハンドファーストの状態でヘッドを開閉させると、フェースが閉じた状態で当たることはありません。加えて、インパクトでロフトが立って当たり、アイアンであれば、適度なダウンブローで捉えることができるので、番手なりの距離を出せるようになります。

“背中に軸”の意識はすぐに捨て去ろう!

 この振り子運動の動きをマスターするために脳を書き換えてほしいことが、もうひとつ。それは“スイング軸”という考え方です。これも、ゴルフ雑誌やレッスン本によく出てくるワードですよね。 「背中に一本の軸が通っていることを意識してスイングしましょう」などとよく言われますが、真っすぐな軸が傾いたり、左右にブレたりしないように体を回転させようとしたら、いったいどうなるか。背骨を固定して、上体を一枚の板のように、右から左へと向きを変える感覚にしかならないはずです。これではバックスイングで右、フォローでは左に、頭が大きく動いてしまいスイングがまったく安定しません。定説のように語られてきた「背中の軸を意識しろ」ですが、これも理想的なスイングを遠ざけるものなんです。 ゴルフ 軸ではなく、支点を意識して振る脳にスイッチしない限り、頑張って練習しても、正しい動きは身につかないのです。 【LESSON04 結論】 ふたつの振り子を意識すれば、ハンドファーストで真っすぐ飛ばせる 構成/舟山俊之
みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超

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【過去記事を参照 Lesson 1~41、82~】⇒日刊SPA!
【過去記事を参照 Lesson 42~81】⇒bizSPA!
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