カーライフ

渋滞の首都高でエンジンが停止…中古ベンツオーナーが苦労したこと

苦労したことはない、という結論に

1998年版カタログに記載されたメルセデス・ケアの案内

1998年版カタログに記載されたメルセデス・ケアの案内

 早速、結論から申し上げると、この3年間、W140に乗っていて苦労することはありません。ネットでいわれているような「よく壊れる」といった感覚はなく、動かなくなってレッカーで運ばれたなどということもなかったのです(一応)。  では、まったく壊れなかったかというとそうではありません。3年間所有していて、「ここが壊れた」という箇所が3つあります。  まず1つ目は、アキュームレーターです。  クルマを知っている方からすると、「それは消耗品だろ」と思われるでしょう。実際、私もこれは「消耗品」と認知しています。  けれども、私の個人的な体験としては、自分のW140を初めて運転したときに、すでにアキュームレーターがだめになっていたため、「壊れている」という認識でした。  アキュームレーターは、W140のロングなど、一部グレードに装備されている部品なのですが、これがだめになると、リア・サスペンションが機能不全となり、普通の道を走っているだけでもポヨンポヨンと跳ねるのです。  アキュームレーターがだめになっている状態で、後部座席に友人夫婦を乗せたのですが、その際、「少しの段差でお尻が浮く」と言われてしまいました。  結局、このポヨンポヨンは、アキュームレーターを交換するだけで完治したのですが、その現象の激しさゆえ、「修理代に100万円ぐらいかかるのでないか」とビビりました。  けれども、実際には、総額6万4000円程度で完治。ここでお世話になった工場に、それ以来W140の整備をお願いしています。

スイッチは交換するだけで完治

 そして、その次に壊れたのが、ヘッドライトを点けるためのスイッチです。W140のヘッドライトスイッチは、ヨーロッパ車でよく見られる「回すタイプ」ですが、この内部のプラスチック部品が割れて、回らなくなったのです。    これは、スイッチを交換するだけでもちろん完治。費用は部品代と工賃で2万円ぐらいでした。  この時点でW140に対して思ったのは、ネットでいわれているよりも、遥かに壊れないクルマということです。ただ、国産車では壊れないような、つまらない変な箇所がたまに駄目になるということはありました。  そして、私はその後もまったく壊れること無くW140に乗ることでき、快適な日々を送っていました。  しかし、W140を所有してから、約2年半が過ぎた頃、厄介な故障に見舞われてしまいます。これが、最後に経験した故障であります。  それはなにかというと、エアコン関係であります。
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もっとも困難だった「エアコン」の故障
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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