なかやまきんに君の“筋肉留学”孤独な時期も…アメリカでネタ作りより優先したもの
元祖・筋肉芸人のなかやまきんに君。筋トレやダイエットにフォーカスしたYouTubeの登録者数は現在158万人を超え、今や押しも押されもせぬ人気芸人だ。
昨年末の吉本興業退所後もその勢いは衰えることなく、CMやテレビで見かけない日はないほど。さらにオンラインフィットネスやプロテイン、アパレルのプロデュースも手掛ける多才ぶりだ。
今回のインタビューでは、きんに君の将来的な目標でもあるという「海外進出」について話を聞いた。
【前回記事】⇒なかやまきんに君、吉本退所後に殺到したオファーに危機感「筋トレする時間がない」
――NSCの頃からの夢だった海外挑戦を大きな目標に掲げていますが、2006年10月から2011年2月にかけて筋肉留学をした経験があります。28歳での決断でしたが、どうして筋肉留学をしようと思ったのでしょうか。
なかやまきんに君(以下、きんに君):僕は20歳ぐらいでテレビに出させていただいたので、当時、すでに8年が経っていました。多くの視聴者さんが僕のことを知っていて、「また筋肉ネタですか」と思われてしまうような時期でした。そんなときにレイザーラモンHGさんがハードゲイという強烈なキャラでバーッ! と出てきて、仕事が全部そっちに行ったんですよ。
それで脅威を感じたというか、このままだと未来がないだろうなというのがあったので、次に新しいことをしなければいけないというのが1個ありました。あとアメリカで筋肉ルーレットをやれば絶対にウケるだろうという、根拠のない自信もありましたね。
――アメリカにそういう筋肉ネタをする人はいたんですか?
きんに君:いなかったですね。大道芸みたいにサーカス的なパフォーマンスをする人はいるかもしれないですけど、マッスルコメディアンはアメリカのみならず、世界にもいないと思うんですよ。僕は最近、自分のことをラストサムライにかけて、「ラストマッスル」って呼んでいるんですけど、僕が地球上最後の筋肉芸人だと思っています。
――最初でもあったんですけどね(笑)。
きんに君:最初で最後のラストマッスルですね。もう二度と筋肉芸人が現れないということは確定していますから。なぜかというと、名前にまで「きんにく」ってついていますし、一通りの筋肉芸は僕がやってしまいましたからね。たとえ今からピンで筋肉芸人をやろうとしても、絶対に僕の存在が頭によぎってしまって、結局できないと思うんですよ。
レイザーラモンHGの出現で仕事がなくなった過去
「僕が地球上最初で最後の筋肉芸人」
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ