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なかやまきんに君、吉本退所後に殺到したオファーに危機感「筋トレする時間がない」

元祖・筋肉芸人のなかやまきんに君。筋トレやダイエットにフォーカスしたYouTubeの登録者数は現在158万人を超え、今や押しも押されもせぬ人気芸人だ。 昨年末の吉本興業退所後もその勢いは衰えることなく、CMやテレビで見かけない日はないほど。さらにオンラインフィットネスプロテインアパレルのプロデュースも手掛ける多才ぶりだ。 芸人も“多様性”の時代に、「筋肉一本」でやっているきんに君がここまで人気を博す理由とは一体何なのか?その秘密に迫る。

きんに君が支持される理由

なかやまきんに君

なかやまきんに君Twitterより

――YouTubeチャンネル「ザ・きんにくTV【The Muscle TV】」のチャンネル登録者数が158万人を超え、4月からは「ザ・オンラインフィットネス」も始まりました。どうして、ここまで支持されていると自己分析しますか? なかやまきんに君(以下、きんに君):僕自身がボディビルの大会に出て、競技者としてもやっているところでしょうか? 挑戦している姿を見て何かを感じてもらっているのかもしれませんね。 ――2022年になって加速度的にチャンネル登録者数が増えている印象です。 きんに君:1月と4月は新たなスタートの節目になる時期なので、体作りを頑張ろうと筋トレを始める方が見てくれているのかなと。あと1月25日に「吉本を退所して、新たな挑戦をする」というメッセージ動画を出させてもらったので、それに共感してくれた方が多かったことも、チャンネル登録者数が増えた理由かもしれません。 ――視聴者層はどんな感じなんですか? きんに君:主な年齢層は10代中盤から50代前半まで幅広いですね。男女比率でいうと、今は男性の方が多くを占めていますが、ダイエット目的で筋トレをする女性も多いので、男女どちらも興味を持ってもらえる動画を増やしていきたいなと考えています。

企画から編集まで自分でこなす

――編集もご自分でやっているそうですね。 きんに君:そうなんです。撮影自体も基本的にはスタッフが一人いる程度。たまにテロップを入れてもらうことはありますけど、動画編集から、次に何をしようかという企画まで、全部自分でやっています。本当は誰かいたら一緒にやりたいんですけど、筋トレって専門的な知識が必要だから、編集を任せるにしても、筋トレをやっていないと動画の内容が分からないこともあると思うんです。 ――カメラのアングル一つとっても、筋トレでどこの部分を見せたいのかという知識がないと分からないでしょうしね。 きんに君:あと自分のスタイル的に、いろんな人を巻き込んで、予算をいっぱいかけてドーン! って大きくやるのが苦手かもしれないです。身の丈に合ったというか、できる範囲でちょっとずつやらないと自分のペースが崩れてしまいます。 筋トレ系のYouTuberが難しいと感じるのは、全ての土台がトレーニングだということです。僕のようにボディビルの大会などにも出ている人は特にそうだと思うんですけど、忙しくなり過ぎてはいけない、みたいなところがあるんですよ。
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筋肉芸人のジレンマ
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出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。

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