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ロシアへの金融制裁に踏み切った背景とは?日本が選択したもの

ロシアによる侵略は「人類の文明の進歩に逆行する行為」

 最後に江崎氏は今回のロシアによる侵略に対し、「人類の文明の進歩に逆行する行為」と非難する。 「ウクライナに侵攻して民間人を対象に無差別攻撃を続けるロシア軍の行為をバイデン政権は『戦争犯罪』に認定したと、3月24日に各メディアが報じています。  ロシアが民間人や民間施設を攻撃することは国際法違反。だからウクライナがやられてかわいそうというだけではなく、ロシア軍は戦時国際法違反の行為、つまり『戦争犯罪』を日々積み重ねているということを伝えていかないといけません。  国際法に基づいて国際社会、平和を維持していこうとする我々人類の文明の進歩に逆行する行為であるということを、繰り返し私たちは確認をしておく必要があるのです」(了) 構成/SA編集室 写真/dpa 時事通信フォト
(えざき・みちお)1962年、東京都生まれ。九州大学文学部哲学科卒業後、石原慎太郎衆議院議員の政策担当秘書など、複数の国会議員政策スタッフを務め、安全保障やインテリジェンス、近現代史研究に従事。主な著書に『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』『日本占領と「敗戦革命」の危機』『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』『緒方竹虎と日本のインテリジェンス』(いずれもPHP新書)、『日本外務省はソ連の対米工作を知っていた』『インテリジェンスで読み解く 米中と経済安保』(いずれも扶桑社)ほか多数。公式サイト、ツイッター@ezakimichio

インテリジェンスで読み解く 米中と経済安保

経済的安全をいかに守るか?


経済的安全をいかに守るか?実践的な入門書が発売!

 ’17年、トランプ米大統領は中国を競争相手とみなす「国家安全保障戦略」を策定し、中国に貿易戦争を仕掛けた。日本は「米中対立」の狭間にありながら、明確な戦略を持ち合わせていない。そもそも中国を「脅威」だと明言すらしていないのだ。

 日本の経済安全保障を確立するためには、国際情勢を正確に分析し、時代に即した戦略立案が喫緊の課題である。江崎氏の最新刊『インテリジェンスで読み解く 米中と経済安保』は、公刊情報を読み解くことで日本のあるべき「対中戦略」「経済安全保障」について独自の視座を提供している。江崎氏の正鵠を射た分析で、インテリジェンスに関する実践的な入門書として必読の一冊と言えよう。
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