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「謝罪できない無礼なおじさん」に共通する“男らしさの呪い”とは

佐々木朗希問題で話題となった無礼なおじさん

おじさんイメージ

写真はイメージ

 4月24日、プロ野球オリックス―ロッテ戦において、先発の佐々木朗希投手に対し、白井一行球審が詰め寄るシーンがあった。“審判がゲーム中にプレイを止めて感情をあらわにする”という考えられないシーンに、SNS上では白井氏への厳しい声が相次ぐ中、試合後に「答える必要はない。いっさいコメントなしです」と語り、ますます火に油を注ぐかたちとなった。  せめて「佐々木投手には申し訳ないことをした」「今後は気をつけます」など、謝罪のを口にしていれば世間の印象も多少は違ったかもしれない。にもかかわらず、謝罪するどころか、言い訳さえしない姿勢に困惑する人も多かった。  とは言え、白井氏同様、素直に謝罪できない人は一定数おり、とりわけ中高年男性に見られるイメージである。  実際におじさんは謝罪できない無礼な傾向があるのか、無礼なおじさんにならないためにはどうすれば良いのか、相模女子大学大学院特任教授で、『働かないおじさんが御社をダメにするミドル人材活躍のための処方箋』(PHP新書)の著者・白河桃子氏に話を聞いた。

無礼=男らしい?

 まず、おじさんは無礼な傾向があるのか聞くと、「現在ほとんどの会社で、従業員の平均年齢が45歳以上で男性が多数となっています。そもそもの母数が多いため社会的に目立つ中高年男性に無礼な人が多く感じてしまうのも無理はありません」と答える。 「今回白井氏が謝罪しない裏にはさまざまな心理的な葛藤があると思います。この年代の男性は『男らしさの呪い』がかかっており、幼少期から『男はべちゃくちゃ喋るものではない』『相手に弱みを見せるな』『言い訳するな』といった教育を受けている人が多いと思います。目上の人には礼儀正しくても、部下や家族には多少無礼なふるまいをしても許されてきた過去の体験もあるでしょう」 「男らしさ」に囚われたことが影響し、無礼な態度が一般化したおじさんは多い。さらには、「不機嫌な態度をとり、周囲を威圧するのがデフォルトになっている。上司研修などではまずは『鏡を見て口角をあげましょう』とアドバイスしています。その不機嫌の理由を言語化できない人も多い。産業医の先生が『男性は自分の感情を言語化するのが苦手』と言っていました」という。 「女性は家事育児や介護といった“無償ケア”を押し付けられており、その中には『男性のご機嫌を取ること』も含まれます。彼氏や夫の『不機嫌』に悩む女性も多い。この無償ケアを当たり前と思い込み、『不機嫌な態度を取れば優位に立てる』という成功体験を重ねていることも、無礼な態度を助長しています」
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無礼な人の存在が生産性を下げる
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