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秋葉原連続通り魔事件、死刑執行で考える「日本の死刑」のリアル(漫画)

刑務官による失敗にも備えがある?

執行室にあるボタンを押すことで死刑囚の足元の床が抜けて執行されることとなるが、一斉に押されるはずのボタンが押されなかったなど、不慮の事態もある。当然、床は開かず執行ができなくなってしまうが、そんなときに備えて、刑場にはボタンとは別にレバーが用意されている。 ヒューマンエラーが起きた際の緊急対応用という位置付けだが、実際に過去に一度だけ使用されたことがあったという。

「死んでお詫びする」という日本独特の文化

外国にも死刑制度はある。1800年代から数えて国連加盟国193カ国のうち、現在死刑執行を廃止したのは108カ国。半数以上が廃止している主な理由は「冤罪防止」と文化の違いといわれている。死刑は懲役刑と違い、一度執行してしまうと元に戻すことができない。万が一の冤罪の可能性を考え、死刑よりも懲役刑を選択している国が多い。 死刑制度の是非をめぐる議論はあるが、日本には独特の「死んでお詫びする」という文化が江戸時代以前より続いていることが、いまだ廃止されていない理由の一つともいわれている。
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死刑を廃止した際の代替案とは?
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刑務官が明かす死刑の秘密

死刑執行に参加した男が語る極秘情報を漫画家・一之瀬はちが描く!!

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