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炊き出しに並ぶ人々。ホームレスは少数派、タワマン在住も…貧困転落の防波堤

 新型コロナでより深刻度が増した貧困問題、それに追い打ちをかけるインフレの嵐――。ただでさえ厳しい暮らしを強いられている低所得者層の生活が今、インフレによって脅かされている。

正規雇用者の姿も…貧困転落を防ぐ防波堤、炊き出しに並ぶ人々

新宿ごはんプラス

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 4月23日土曜日。新宿の都庁第一本庁舎の前にある高架下で、認定NPO法人自立生活サポートセンター「もやい」が、生活困窮者に向けた炊き出しを開催した。すでに食料品配布を開始する1時間前の13時には、200人近くが列をなしている。最終的に、男性458人、女性73人の計531人が集まった。炊き出しの主催者で市民活動家の大西連氏は、昨今の現場の様子をこう語る。 「新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、’20年4月から、月2回の開催を毎週に変更しました。当初の参加者は100人前後でしたが、今では平均500人以上が参加しています」(大西氏)  ボロボロの洋服でいかにもというよりは、小綺麗な格好をし、「本当に生活困窮者?」と思わせる装いをした男女が目立つ。

見えない貧困が拡大

大沢幸弘さん(仮名・59歳)

コロナ禍で収入が途絶えたのをきっかけに首都圏郊外の賃貸アパートを引き払い、上野界隈でホームレスを始めた大沢幸弘さん(仮名・59歳)

「もともとは、失業者やホームレスなど、収入が途切れた人たちを対象にしていました。ですが今や、物価高で生活が苦しくなった子連れのシングルマザーや月収15万円前後の正規雇用者など、想定していなかった層も生活防衛のために炊き出しに訪れています。見えない貧困が拡大し、炊き出しの現場もこれまでとは違った景色になっています」(大西氏)  インフレによる社会不安が幅広い層に広がり、支援現場の様相を変えている。その実態を探るべく、列に並ぶ人を直撃した。詳細は動画でお届けする。
【市民活動家・大西連氏】 認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長、新宿ごはんプラス共同代表。著書に『絶望しないための貧困学』(ポプラ社)など ※参考記事(動画の内容は掲載時2022年06月08日のものです)⇒炊き出しに並ぶ人々。ホームレスは少数派、タワマン在住も…貧困転落の防波堤
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