更新日:2022年10月04日 17:24
エンタメ

小出恵介38歳「人生がピタッと止まってしまった」空白の4年間を振り返る

自分の人生がピタッと止まった

小出恵介

「完全に自分の人生がピタッと止まってしまった」と休止期間を振り返る小出

――人が生きていくうえではいろいろあります。小出さんもお休みしていた期間がありました。もう何度も聞かれていると思いますが……。 小出:全然いいですよ、なんでも聞いてください。 ――現在はアメリカと日本を行ったり来たりされていますけど、アメリカに渡る決断をされるまでの期間は、気持ちも大変だったのではありませんか? 小出:一番悩み深い時期でしたね。完全に自分の人生がピタッと止まってしまった。あのときは、この先どうなるんだろうと思いました。アメリカに行くぞと決めて動き出してからは、大変だとしてもいいんです。向かう先がありますから。でもそこが決まっていない時期というのは、やはり悶々としますし、10代後半からずっとお仕事させていただいてきて、大人になってから何もしない時間は初めてでした。でもこれは自分のもともとの資質だと思うのですが、自暴自棄にはならなかったんです。

借りを返さなければとの思いが強かった

――一度ストップしてしまった俳優業ですが、また同じ場所で歩き出すことは、割と早い段階から思われていたのでしょうか。 小出:もちろん一瞬は、「違うことをやろうかな」とか、「何ができるかな」と考えましたよ。でも一瞬だったと思います。当然、そのときにすべきことをしたうえで、責任を果たしたうえでですが、そこからどうしていくかは、割とすんなり決まったと思います。 ――今の時代、SNSなどでいろんな声も入ってくると思います。 小出:そうですね。でも「まあ、しょうがないな」とその一言に尽きてしまうので。無視するのではなく、でも過剰に読むのでもありませんでした。そのスタンスは昔からです。 ――アメリカに行ってやり直す決断をしたのは、やはり役者が好きだと再確認したからですか? 小出:そこは間違いなく確認できました。あとひょっとしたら、何も作品がない時期に止まったとしたら、決断も違っていたかもしれません。だけどいろいろ作品を抱えていた状態でいきなり、ボンっとなくなってしまった。それで悲しんだり傷ついたりした人が少なからずいて。その借りを返さないと、という気持ちが強くありました
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明石家さんまからの言葉
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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