小出恵介38歳「人生がピタッと止まってしまった」空白の4年間を振り返る
「ここからまた少しずつ歩んでいきたい」と語る小出恵介(38)。現在、ブライダル業界に革新をもたらした実在の人物をモデルに、その人生を見つめた映画『Bridal, my Song』が公開中だ。小出にとって、6年ぶりの映画主演作である。2017年の不祥事(不起訴処分)により、活動を休止するに至った小出だが、2020年に活動再開。今は2018年に渡ったアメリカと日本を行き来して活動している。
――6年ぶりの主演映画公開です。オファーのときの気持ちを教えてください。
小出恵介(以下、小出):プレッシャーもありましたが、もちろんすごく嬉しかったです。ひたむきに生きていく男の一代記のお話を、「ぜひ小出さんに」といただいた。今の自分の状況では、癖のある役柄のほうが、声がかかりやすいかなと思うんです。そうした役もありがたいですが、これまでに自分がやらせていただいてきたような、ポジティブで正義感あふれる男性像のキャラクターをまたいただけたというのが、すごく嬉しかったです。
――実在の人物をモデルにしています。演じてみて、小出さん自身が影響を受けたところはありますか?
小出:人を楽しませながら、巻き込んでいくのが上手なんですよね。本人は意図していないかもしれないけれど、自然と人が集まって膨らんでいく。そして楽しみながらいいパフォーマンスを発揮していく。僕もできればそういう人になりたい。たとえば、今年は舞台でも主演させていただいていますが、なるべく現場がしんどくなく、でも濃いものを作っていけたらと意識しています。そうした雰囲気づくりができる人でいたいですね。
――出来上がった作品を観ての感想は?
小出:非常に素直で素敵で、愛らしさもあるストーリーだと感じています。ひとえに(実際の)会長のお人柄だと思いますが、そこに自分もコミットできたかなと。ブライダルの仕事に人生を捧げている姿を、映画から強く感じられたので、そこは成功だったかなと思います。
――小出さんの演じたウエディングプランナーの今田秀は素敵な人物ですが、観客としては、渡辺大さんの演じた、弱さを持った人物に共感する人も多いかもしれません。
小出:確かに。ど真ん中にいるスーパースターのような人というのは、多くはないですからね。もしかしたら失敗してしまう人物のほうが、共感するところがあるのかもしれないですね。
「完全に自分の人生がピタッと止まってしまった」と語る時期を乗り越えて、今回は周囲を巻き込みながら信念を持って突き進んでいく主人公を演じた小出。いまの率直な気持ちや、降板となったドラマ(『Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜』)で演じていた明石家さんまとの繋がり、俳優業への思いを聞いた。
ポジティブな役でのオファーがより嬉しかった
主人公の生き方にコミットできた
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
記事一覧へ
記事一覧へ
【公開情報】
映画『Bridal, my Song』は全国公開中
(C) 2021『Bridal, my Song』製作委員会
Twitter:@Bridal_my_Song
Instagram:@bridal_my_song
映画『Bridal, my Song』は全国公開中
(C) 2021『Bridal, my Song』製作委員会
Twitter:@Bridal_my_Song
Instagram:@bridal_my_song
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ