90歳にして“推し活”に邁進する最強おばあちゃん。「顔が主人の若い頃によく似とったんよ」
月収の大半を投げ銭する子供部屋おじさん、1400万円費やし一家離散した63歳etc. 推し活ジャンキーはそこに何を求めるのか。今回は、国内外のサッカーを全試合欠かさずリアタイ観戦するという90歳の最強おばあちゃんの自宅を突撃し、話を聞いた。
●田中菊子さん(90歳)推し活総額100万円
12年前に夫と死別してから福岡で一人暮らし。衛星放送のみならず時にはスマホを駆使しライブ配信を視聴する情強おばあちゃん
身に纏ったサムライブルーのユニフォームの背には「90」と「KIKUKO」の文字。90歳にしてサッカー日本代表の推し活に邁進するのは福岡在住の田中菊子さんだ。
「推し活は12年前から。主人が死んだ年だったからよう覚えとる。長友佑都君の顔が、主人の若い頃にちょっと似とったんよ。それで’10年のW杯を観始めたら、いつの間にか跳びはねて応援しとった」
夫との死別で疲弊していた菊子さんの心はサムライブルーの躍動で久々に華やいだ。
「W杯終了後からJリーグはもちろん、長友君が移籍した欧州リーグも見るように。今も代表選手の出場試合は国内外ぜーんぶ欠かさず観てます。埼玉スタジアムまで孫と遠征したこともありますよ」
深夜の欧州での試合を見届け、朝5時に就寝。昼に起床し、Jリーグの試合も複数観戦。デザインが変わるたび新調する代表ユニホームが菊子さんの正装だ。
「今は森保監督の下、スピーディなサッカーがようやく選手たちに浸透してきた。いろいろ試しよるけど『4−2−3−1』の布陣がいい。W杯優勝するまで死ねませんから」
推し活は何歳になっても生きる喜びとなりうるのだ。
夫との死別。サムライブルーは心の隙間を埋めてくれた
「日本代表がW杯優勝するまで絶対死なない」
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