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2130万円が差し押さえ…人気漫画家を襲った“悪夢”「問い合わせても電話がつながらない」

銀行口座のお金が“サシオサエ”に

小田原ドラゴン

イラスト/小田原ドラゴン

「銀行の口座から2千万円以上のお金が“サシオサエ”という名目で抜き取られました」 10月21日、漫画家の小田原ドラゴン氏(以下、ドラゴン氏)が投稿したツイートにネット上は騒然となった。その後、銀行へ問い合わせたところ、年金事務所からの差し押さえであることが発覚したという。当の本人に経緯について聞いてみた。 「日本一周の旅に出発するところでした。原稿料の入金を確認しようとネットバンキングを開いたら“サシオサエ”という文字とともに2130万6487円が抜き取られたことに気づきました。その瞬間、特に身に覚えはなかったので、自宅を留守にしている間に泥棒が入って、個人情報を抜き取られ操作されたんじゃないかと、悪いことばかり想像してしまい、動悸のせいか、手を震わせながらツイートした、というのが第一報に至った経緯です」 その後、件の問い合わせで年金事務所からの差し押さえであることがわかり、国民年金が未納であることに思い至ったという。 「26歳まで勤め人をしていて、それからフリーになったのですが、確かに最初のうちは払っていたものの、20年近く払ってませんでした。まとめて払いたいという気持ちがよぎったこともあるのですが、調べてみると、過去に遡って払うことは難しい。今さら払ってもどうせ満額もらえないなら…と自分の中でなかったものとして、そのまま放置した結果、今回に至ります。ダメな人間ですみません」

たまっていく年金事務所からの封書

記憶は定かではないが、数年ほど前から年金事務所から何回か電話はかかってきたという。 「電話では『30万円ほど溜まってる』と言われましたが、ある日を境に電話はかかってこなくなり、年金事務所から封筒だけが2か月に1度くらい届くようになりました。今回ツイートしたことで、『督促状は派手な色使いで目立つものだから、見逃すことはない』というご意見もいただきましたが、特にそういった目立つ装丁の封書だった記憶はないです。ただただ、封も開けずに書類入れに溜めていき、嵩張ってきたら捨てていました。届くたびに、面倒だったり、不安な気持ちだったことは覚えています」
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問い合わせたくても電話がつながらない
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