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潜入系YouTuber・エドを襲った悪夢「闇紳士たちに2年間つけ狙われて」

最初に100万円を提示

エド 免許証や保険証など、身分が証明できるものはすべて没収された。「YouTuberならカメラを仕掛けたのは1台じゃ済まないはずだ」ということで相手が部屋を漁ると、案の定、テレビの裏などからカメラが次々と見つかった。もはや絶体絶命である。「警察沙汰にしてほしくないなら、カネを払え」ということで最初に相手から提示された額は100万円。「そんなに持ち合わせがない」とエドが断ると、「だったら明日までに50万円を用意しろ」と恫喝してくる。結局、その日は4時間ほどガン詰めされたあと、最後は家まで車で送られたという。本当に住所が合っているか確認するためだ。 「結論から言うと、今に至るまで相手には1円も払っていません。一度払ってそれで終わりだったらいいけど、そんなはずないですから。ケツの毛までむしり取られるのは目に見えている。それからコメント欄で多いのが、『なんで警察に駆け込まないのか?』という声。そのことを不思議がって、中にはヤラセだって主張する人もいるみたいですね。でも、考えてみてください。たしかに警察に訴えれば相手は逮捕されると思いますよ。でも、しばらくしたら必ずシャバに戻ってくるじゃないですか。そのときは尋常じゃない報復が待っているわけです。警察をディスる気は毛頭ないですけど、自分の身は自分で守るしかない」

動画のネタとしてはおいしいけれど

 エドを追いつめている相手は暴力団の組員でもなければ、警察に指定された準暴力団員(半グレ)でもない。ヤクザのケツ持ちもいないという。実態は愚連隊やヤンキー集団といったところだが、縛りがないからこそ、やりたい放題だという言い方もできる。最初は「これも動画のネタとしてオイしい」とYouTuber根性を発揮していたエドだが、時間の経過とともにのっぴきならない状態に陥っていく。 「とりあえず東京の家はすぐに解約して、田舎に潜伏することにしました。でも、ダメでしたね。友達の居場所もバレちゃっているから、その家の前にたむろして嫌がらせをしてくるんです。そうなると結局、僕が出向くしかない。あいつらに殴られた数なんて無限にあるし、腕も折られた。顔面ボコボコにされた様子などは僕のYouTubeにも出ています。僕の窮状を知った人からDMが来たこともありますよ。『私は俗にいう反社の者なんですが……』という書き出しで(笑)。『別に見返りは求めないし、エドくんから何も取る気はない』とのことで、いい人そうではありましたが、やっぱり少し躊躇しますよね」
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連中の悪事はYouTubeでさらす
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出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。

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