お金

30代男性、コンビニ業界・正社員が抱えた将来の不安と葛藤「月収40万円」を捨てたワケ

 皆さん、こんにちは。「物販NAVI」を運営している物販コンサルタントの船田寛と申します。いま、物価の上昇や長引く不況の影響で会社員の“副業”が注目を集めていますが、なかなかうまくいかず、挫折してしまう人も多いのが現実です。
船田寛

「物販NAVI」を運営する物販コンサルタントの船田寛氏

 今回は、私が教えているスクールの生徒さんで、実際に副業から「自社ブランドOEM」を始めたAさん(37歳・男性・既婚子あり)の例を紹介します。半年ほどが経過した現在では、粗利として月15万円ほどを稼いでいます。  まだ成果が見えてきた段階ではありますが、仕事として取り組むうえで参考になる部分も多いはずです。

月収40万円のコンビニ業界・正社員「家族や子供との時間をもっと作りたい」

コンビニ

※写真はイメージです。以下同

「大学時代から人に相談されることが多かった」というAさんは、自分のアドバイスによって相手が良い方向にいき、感謝してもらえることに喜びを見出したそうです。コンサルティング関係の職種を中心に就職活動をした結果、新卒でコンビニ業界に入ります。 「コンビニのSV(スーパーバイザー)の仕事に魅力を感じ、am/pmに入社しました。オーナーの悩みに寄り添いながら共に経営ができること、そして若手のうちから活躍できることが決め手でしたね」  とはいえ、コンビニの仕事は想像以上にハードだったと言います。 「約15年前の当時は土日祝日も関係なく、休みは週1日だけ。毎日朝7時出勤で帰宅は終電という日が続きました。休みの日も研修でつぶれることがあり、だんだん疲弊していきました。そんな中、入社2年弱でam/pmは牛角などを運営するレインズインターナショナルへ資本異動することとなり、会社は分社化。今後、自分がどのような業務をするのかわからずに不安でした」  そして、Aさんは複数のam/pm店舗を経営する法人に入社します。その法人では、経営する各店舗を統括する業務を担当。順調に出世し、月収も40万円ほどだったので、会社員としては安泰といえるでしょう。  しかし、Aさんは徐々に「給与収入ではなく自分の力で稼いでみたい」と感じるように。さらに結婚したことをきっかけに「家族や子供との時間をもっと作れるような働き方がしたい」とも考えるようになっていきました。

「会社員として働きながら定年を迎える人生」に疑問

 その後、30代半ばに差し掛かったAさんは、新しい働き方を求めて情報収集を開始。すると、これまでは疑うこともなかった「会社員として給与をもらいながら働き、定年を迎える人生」以外にもたくさんの生き方があることを知ったそうです。 「このままの働き方では人生で経験できないことがある、そう思い始めたのと同じタイミングで、仕事の状況はより不規則かつハードになっていきました。毎日3~4時間も社用車を運転しなければならなくなり、店舗からも24時間いつ呼び出されるのかわからない状況でした」  結婚して子供が生まれたAさんは、より一層、今の働き方を変えたいと考えるようになりました。周囲の先輩社員たちは皆、定年間際まで現場で働いている人が多く、「何歳になっても落ち着かない」と感じたこともAさんを焦らせました。しかしそれは外部要因であり、Aさん個人がどう頑張っても変わらないことです。  そこでAさんは一念発起、まずは副業として「せどり」を始めてみたのですが……。
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副業でせどりを開始するも「誰の何の役に立っているんだ?」
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