更新日:2023年08月30日 20:22
恋愛・結婚

恋愛弱者が結婚できなくなった「本当の理由」。男性の4人に1人、女性の6人に1人が生涯未婚

女性が婚期を逃す社会の雇用システム

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写真はイメージです

では、女性側で婚活連敗中の事情はどうか。 「今の時代、マッチングアプリやSNSが恋愛の主戦場。でも、年齢や年収など“数字がものをいう世界”なので、結婚適齢期を逃すと相手が見つかりません」 そう話すのは、都内の実家で暮らす町田理恵さん(仮名・36歳)。 「2年前にTwitterで婚活アカウントを作って彼氏を募集したのですが、来るのは結婚相談所のDMばかり。試しにモニター登録してみたら、60代の男性ばかり紹介されて……。高齢者を釣るためのおとり候補として入会させられたんです。その後、マッチングアプリを使って100人以上とデートしましたが、コミュニケーションに難がある人ばかりでした」

結婚はもはや「贅沢品」?

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アプリで出会った男性のスペックは、PCでまとめて管理しているという町田さん

婚活で苦労している町田さんが若いうちに結婚しなかったのには理由がある。 「28歳のときに親の介護で時短勤務になり、給与が激減したんです。でも、専業主婦の母がモラハラ気味の父に苦労しているのを見て育ったので、『自分が稼げるようになるまでは結婚できない』と思い、ズルズルと今に至ります。稼ぐ力がないと、家庭の中で立場が弱くなると思い込んでいたんです。 若いうちに結婚したら社会復帰は難しいし、仕事に打ち込めば結婚適齢期を逃してしまう。女が幸せな結婚をするのに、この社会はあまりにも厳しすぎます」 こんな社会に物申したいのは、町田さんだけではない。 「奨学金という“借金”を背負っているので、結婚できない。学費が高い社会は間違っている」(36歳・女性) 「大手企業は時間外労働の上限規制があるが、中小企業はまだ激務薄給。休日は疲れて婚活どころではない。格差社会が悪い!」(46歳・男性) 「家事が苦手なので結婚は無理。性別役割分業意識の強い日本はおかしい」(34歳・女性) 今の社会では、結婚はもはや贅沢品なのか。
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