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“綾瀬はるか主演作”の人気漫画家が明かす、地元で歩む“音声配信者”としてのキャリア

音声配信をはじめてキャラづくりに影響も

ひうらさとる――ちょうど、「西園寺さんは家事をしない」の連載もスタートされていた頃かと思いますが、企画やキャラ作りにVoicyからの影響はありましたか? ひうら:Voicyの人気パーソナリティの尾石晴さんなど、仕事をしながら子育てもしつつ、とても効率的に動きたいというライフスタイルの配信をされている方から、たくさん影響を受けるところがありましたね。あと、IT企業を描く際には、Voicyのオフィスにお邪魔したときの、IT企業の活気ある若手社員さんのイメージからも影響を受けました。 ――「漫画」で伝えること、そして「声」で伝えることに通ずるものを感じますか? ひうら:「ホタルノヒカリ」連載中は、自分より10歳以上下の子たちに、自分の経験から、何かためになるものを伝えてあげたいと思って描いていたんですね。Voicyを配信するときの、ターゲットのイメージや内容もそれに似ていると思います。  30~40代の方に向けて、自分が経験してきたことを、漫画なら「物語に落とし込む」ところを、Voicyであれば「声のエッセイ」のような形で伝えるイメージですね。媒介は違えども、やっていることは似ていると感じます。

漫画家とは思えない?規則正しい生活ぶり

ひうらさとる――漫画家というと、とても不規則な職業のイメージがありますが、ひうらさんの1日のルーティンはどのような形ですか? ひうら:朝5時ぐらいにまず起きて、朝、脳が整理されていてアイデアが出てくる時に、まず1つ仕事をこなしますね。7時ぐらいに家族が起きてくるので、その間に1時間ぐらい時間をとって、Voicyの収録をしています。そして、朝の家事などをして、9時ぐらいからまた仕事を再開するといった感じですね。 ――漫画家さんと思えない、とても規則正しい生活をされていますね。 ひうら:そうだと思います(笑)。あるとき、私は、プレミアム放送(月額課金しないと聞けない放送)を始めてから、お金をリスナーさんからいただくようになり、そこから、「これは仕事なんだ」という気持ちになりましたね。  仕事と思えることで、それなりの時間をとって、自分が満足できてリスナーさんも満足してくれる配信をしようと心がけるようになりました。そうなったことで、続けていても嫌にならず、モチベーションになってますね。
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熟成したアイデアを漫画にすることも
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