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森保監督の続投は正解だったのか。継続路線に見る「説得力のある主張」

守備的戦術の根源は…

 さて、これまでは吉田がキャプテンとして取りまとめ、長友が一体感をつくり出してチームを築き上げてきた。今回はこれまで中心となっていた選手がいない。それは不安要素にもなり得るが、新しく構築していくという意味ではチャンスと捉える必要がある。吉田や長友らはうまくチームをまとめて結果を出したという意味で、貢献度が高い。しかし、やはりディフェンスの選手なのだ。これまではチームの中心があまりにもディフェンスに偏りすぎていた。それが攻撃的なアイデアの欠如につながり、守備的な戦術の優先になってしまったのではないかと邪推してしまう。  いずれにしても新しく生まれ変わろうというこのタイミングで、今後の日本代表を担う前述の選手らはしっかりと監督に主張し、自分たちがやりやすく活躍できえう形を構築していってほしい。また、ボトムアップ型の森保監督なら、うまく吸い上げて新たな形を見出してくれると期待する。 <文/川原宏樹 撮影/NORIO ROKUKAWA>
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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