森保監督の続投は正解だったのか。継続路線に見る「説得力のある主張」
日本中が2023ワールド・ベースボール・クラッシック優勝の余韻に浸り、侍JAPANフィーバーに沸くなか、森保一監督率いるSAMURAI BLUEは、2026年に開催されるFIFAワールドカップに向け、新たに船出する。3月24日(金)にはウルグアイ代表と、28日(火)にはコロンビア代表と対戦。どちらも南米の強豪国で、カタール大会でできたこと、できなかったことをおさらいするには格好の相手と言える。果たして、新生森保ジャパンはどのような戦いを見せてくれるのだろうか。
今回のウルグアイ戦、コロンビア戦に向けて招集された日本代表のメンバーは、カタール大会のメンバーを主としている。そのなかで吉田麻也(シャルケ)、長友佑都(FC東京)、酒井宏樹(浦和レッズ)といった前々回のロシア大会からメンバー入りするベテラン勢には、一旦お休みしてもらったという選考になった。その枠に中村敬斗(LASKリンツ)、半田陸(ガンバ大阪)、バングーナガンデ佳史扶(FC東京)らの初選出組など若手選手が招集されている。
こういったメンバーを招集した森保監督は、基本的なチームのコンセプトはカタール大会と変わりなく進め、その質を上げていくことを目指すようだ。メンバー発表会見の席で、「ロシアからカタールの4年間で培ってきたこと、攻撃、守備すべてにレベルアップしなければならない」と述べた森保監督は、まず選手個々の成長を促していくことになるだろう。また、ワールドカップで勝つための基準を「世界のトップを基準」と定めることを同時に宣言した。
そう定めたなかで、新生日本代表はどのような戦いを見せてくれるのだろうか。それについても森保監督は「良い守備から良い攻撃につなげていくこと」と、具体的に言及している。これについては4年前の就任当初から言い続けていることで、今後も継続してトライしてクオリティを上げていくことになる。
「カタールのワールドカップではカウンターが相手の嫌がるカウンター攻撃ができたと思いますが、ボールを握った際にもっと相手が嫌がる攻撃ができるという場面のクオリティを上げていかなければならない」
カタール大会までの反省を踏まえて、今後は自分たちがボールを支配したときにおける“攻撃の質向上”に取り組むという意気込みを語っている。加えて、「速攻から遅攻に移るときのプレス回避からどうやってプレーするかというところ」を課題として挙げている。
ベテランに代わって若手を招集
継続路線でさらなるレベルアップを
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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