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ネガティブな理由で職場を去る人の心理とは?1万人のストレス研究でわかった「人が悩む根本理由」

 働く気力が出ない、会社に行きたくない――。コロナ禍で終わりの見えない不安な日々が続き、五月病のような心身の不調に悩まされている人が増えているようです。
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※画像はイメージです(以下同じ)

 これまで約1万人のカウンセリング、ストレス研究をしてきたストレスマネジメント専門家、舟木彩乃さん@funakiayano)。彼女がつづった話題の新刊『過酷な環境でもなお「強い心」を保てた人たちに学ぶ 「首尾一貫感覚」で逆境に強い自分をつくる方法』(河出書房新社)から、日々のストレスや不安、悩みを乗り越える感覚を紹介します(以下、同書より抜粋)。

「逆境に強い人」ってどんな人?

「逆境に強い」とは、どのようなことでしょうか? 身近な人、あるいは芸能人やスポーツ選手、歴史上の偉人などで思い浮かぶ「逆境に強い人」は誰でしょうか?  私は、ストレスマネジメントの専門家として、民間企業や行政のメンタルヘルス対策に携わっています。個人に対するカウンセリングでは、会社員や公務員、定年退職者や病気療養中の方、企業の経営者や現職の議員、ときには小中学生まで、これまで約1万人の方々の相談に乗ってきました。  カウンセリングなので、どのような立場の人であっても、悩みごとや心の状態についてお聴きします。そうすると、人はどのようなことで傷つき、悩むのかという事例が蓄積されていきます。

人が悩む根本の理由2つ

仕事 人が悩む理由の根本にあるものは、次の2つと考えられます。 ◎なりたい自分になれない(自分自身のこと) ◎理想の状態ではない(自分を取り巻く人間関係や環境のこと)  漠然とした2つですが、これらを具体的に言うと、人間関係や能力、やりがい、老い、病気、被災、貧困などの問題となります。このような“壁”が立ちはだかったとき、どう受け止め、どう対応をするかは、逆境への対応力に関係しています。  先ほど、「逆境に強い人」の人物像を質問しました。具体的に思い浮かべた逆境に強い人物は、大変な困難を乗り越え、それを成長の糧にできた人ではないでしょうか。生まれながらにしてメンタル最強、一生涯なにも悩まずに生きてきたという人は、おそらくいないでしょう。もし、そう見える人がいたとしても、それは表面上のことだと思います。  人生の壁に直面したとき、傷つきながらも乗り越えて成長していける人と、壁を前に失望し続ける人がいます。私は、これまでのカウンセリングや研究から、両者の違いは「首尾一貫感覚」の高さの違いからきていると確信しています。逆境に強い人は、ほぼ例外なく首尾一貫感覚が高い人たちだと思います。
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悲惨な環境を生き延びた人たちの驚くべき力とは?
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ストレスマネジメント専門家。企業人事部や病院勤務(精神科・心療内科)などを経て、現在、株式会社メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー)副社長。カウンセラーとして約1万人の相談に対応し、中央官庁のメンタルヘルス対策や県庁の研修にも携わる。著書に『「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある

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過酷な環境でもなお「強い心」を保てた人たちに学ぶ 「首尾一貫感覚」で逆境に強い自分をつくる方法

約1万人の心の相談を受けてきた著者が伝える小手先でないストレスマネジメント

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