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大人の鉄道スタンプラリー「鉄印帳」。第三セクター鉄道40社をコンプリートしてみた

予約が殺到した鉄道も

鉄印帳

阿佐海岸鉄道のDMV。線路の上をバスが走るのは世界中でここだけだ

 また、それ以外で入手が大変だったのは阿佐海岸鉄道(徳島)。鉄印が販売開始されたのは、線路上と道路上の両方で走行可能なDMV(デュアル モード ビークル)の営業運行が始まった21年12月から。  当初はその物珍しさから予約が殺到したこと、定員(18名)が少ないこともあってスケジュールの都合がなかなかつかず、乗車&鉄印ゲットできたのは翌年の22年3月に入ってからだった。  ただし、乗車した阿佐海南駅で鉄道形態からバス形態にモードチェンジすることから目の前で変形の瞬間をお目にかかれる眼福も。鉄道ファン以外の旅行者や一般客も興味津々といった様子で、地元の観光新名所になっているようだ。

鉄印コンプリート達成者には、さまざまな特典が!

 さて、そんな鉄印だが40社すべて集めた者は、運営元の読売旅行出版社にコンプリートした鉄印帳と1000円分の切手を送ると、『鉄印帳マイスター』のカードを授与され、氏名が専用ホームページに記載される。
鉄印帳

鉄印帳マイスターになると、専用ホームぺージに名前が公開される

 さらにさまざまな特典が用意されており、なかでも目玉はマイスターカードや返送された鉄印帳と同封されていた会津鉄道(福島)のトロッコ列車の会津若松~会津田島のペア往復優待乗車券。なんと7280円相当と超太っ腹だ。  ほかにも複数の鉄道会社が感謝状の表彰やグッズをプレゼント。また、あいの風とやま鉄道(富山)や松浦鉄道(長崎・佐賀)のように1日乗車券が貰える鉄道会社もある。  つまり、特典目当てもう一度各鉄道会社を巡るという楽しみ方もできるわけだ。なかにはそれを兼ねて2周目の鉄印巡礼を行っている鉄道ファンもいるようだ。
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ゴールどころか新たな鉄印巡りに突入…
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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