「前の学校に戻りたい」東京への引越しで10歳息子が不登校に。塾経営の笑い飯・哲夫が教える“意外な向き合い方”
9年連続でM-1の決勝ラウンドに進出し、’10年にM-1王者に輝いた実力派芸人、笑い飯の哲夫。小・中学生向け学習塾の経営者としての顔も持つ彼が、令和ニッポンの教育について考え、悩める親たちの相談に答えていく。
相談者◉45歳男性・自営業(妻、長男10歳)
転職に伴い、年明けに住み慣れた北陸の地方都市から東京に引っ越したのですが、新しい環境にうまく馴染めなかったのか、息子が不登校になってしまいました。息子は前にいた学校に戻りたいと言っています。
最初は無理にでも登校させようと躍起になっていたのですが、登校しようとするとお腹が痛くなったり吐いたりしてしまうので、今は無理をさせずに様子を見ています。
とはいえ、不登校の子供が家にいる状態での共働きは、リモートワークを取り入れても限界がありますし、このままずっと不登校が続いたら子どもの将来はどうなってしまうのだろうと不安です。いま親としてできることは何だと思いますか。
男の子でしたらキャッチボールです。それが今すぐにできる最良の方法だと思います。内向きになっている男子に外を向かせてあげる手段といえば、古よりキャッチボールではないでしょうか。
昔は野球なんてなかったのでは、という反論は受け付けません。父や母、親のような大人とキャッチボールしてもらえた時の喜びは、忘れようとしても忘れられないものです。
キャッチボールの次はバッティングです。お父さんは、バットを構えた息子さんに遅めのボールを投げて、とりあえずバットに球を当てる感覚を養ってあげてください。当たるようになってくると、お父さんもボールの速度を上げていき、それについてこられるようになれば、バッティングセンターに行くべきです。
バッティングセンターでほぼ全ての球を捉えられるようになると、同じように守備のレベルも上げておかなくてはなりません。お父さんがノックして息子さんがキャッチ、そして送球の練習をしましょう。

笑い飯・哲夫
不登校になった子どもの将来が不安です

哲夫のアンサー
1
2
’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数
記事一覧へ
![]() | 『がんばらない教育』 格安補習塾を経営する哲夫による画期的な子育て論 ![]() ![]() |
記事一覧へ
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
“不登校の息子”に怒りを感じていた看護師の母が、退職し第二の人生を歩むまで。今では息子と一緒に「学校に潰される」と主張
「前の学校に戻りたい」東京への引越しで10歳息子が不登校に。塾経営の笑い飯・哲夫が教える“意外な向き合い方”
元・不登校児たちに聞いた「大人になって後悔してますか?」
不登校YouTuber・ゆたぼんは幸せ?不幸?――ひろゆきの考えは…
不登校YouTuber・ゆたぼんから考える、不登校問題で一番大切なことは?
54歳、シングルマザーとして歩んだ現役セクシー女優の軌跡。子どもは「ずっと前から知ってたよ」
「粉ミルクは体に悪い」と主張、“母乳を強要する夫”が怪しい動き…「子供がよく眠るようになった」まさかの理由に愕然…
「お年玉は全額子供に渡す」子育て歴20年のミニマリストが力説する“隠さない育児”のメリット。性の話もオープンに
ママ友は作らない、性の話は隠さない。ミニマリストが「子育てでやめてよかった」3つ
夏休みの“沖縄家族旅行”が台風で中止に…「地獄の空気」を切り抜けた父親の“機転”とは?
この記者は、他にもこんな記事を書いています