更新日:2024年01月25日 14:29
エンタメ

「前の学校に戻りたい」東京への引越しで10歳息子が不登校に。塾経営の笑い飯・哲夫が教える“意外な向き合い方”

だんだんと友達と接する機会を増やしていく

短期集中連載

※写真はイメージです(以下同)

 最初はお父さんに送球するかたちで構いませんが、試合で最も送球する先はやはりファーストです。誰か一人をファーストに立てましょう。誰でも構いません。通りがかりの息子さんと同い年くらいの子に声をかけて、ファーストをやってもらいましょう。  ファーストをやってもらった子には、セカンドを連れてきてもらいましょう。またセカンドの子にはサードを連れてきてもらいましょう。ファーストの子にサードを連れてきてもらっても構いません。  サッカーもしましょう。最初はお父さんと息子さん2人のパス練習で構いませんが、ゆくゆくはファーストやセカンドの子たちにも声をかけて、サッカーの試合をさせましょう。町にサッカーや野球のチームがあれば、チームに入れましょう。  それでもまだ学校に行かないようでしたら、小さい塾に行かせてあげましょう。いきなり大人数の場所は重荷かもしれませんので、少人数から徐々に都市社会に順応させてあげるのがいいと思います。

「よそ」が怖いのは家族が好きすぎるから

短期集中連載 それにしても、幼少のころって、なぜあんなによその集団が怖かったのかと不思議に思います。しかしあのころを慎重に振り返ってみると、実は家族が好きすぎたんです。仕事を終えて帰ってくる父や母が愛おしくて、何でも知っている祖父母が安心の受け皿で、家族以外の集団を、「よそ」と決め込んでいたのです。  そんな、内向きの性格を実践していた10歳の時、市の体操教室が発足するということで、母がそこに放り込んでくれました。そこはまさに「よそ」の子だらけの社会でした。それからでした。目立ちたがりになりました。今では大勢の前でスベれるようになりました。運動大好きです。スキーも得意です。 ★まずはキャッチボールなど、できることからやってみよう イラスト/とあるアラ子 図版/ミューズグラフィック
’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数

がんばらない教育

格安補習塾を経営する哲夫による画期的な子育て論

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