更新日:2023年07月07日 16:52
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白毛の人気者‟ソダシ”の半弟がデビューも馬券的には…。週末2歳戦の馬券ポイント

新馬戦は馬券的にも面白い

競馬

牧場での取材時から評価の高かったルシフェル

 15年以上、デビュー前の2歳馬を取材するのがライフワークとなっており、この時期は2歳戦が一番の楽しみ。今年も続々と素質馬がデビューを果たしています。  まだ見ぬ大物との出会いも楽しみなのですが、馬券的にも2歳戦は注目です。  競馬を予想する上で、最も重要となる「過去走」がないため情報が少なく、データ派があまり参入していないのです。結果として、競馬新聞の印通りに人気が形成され、その裏を突きやすいという側面があります。  また、通常の払戻金に売上げの5%相当額を上乗せする「2歳単勝」が導入されているため、払い戻し率という点でも有利(現在は9月3日までの「夏の2歳単勝」を実施中)。  手前味噌になりますが、私は、2歳戦開幕前に、期待できる2歳馬のリストを公開しているのですが、収録した馬は、ここまで7-2-3-5という成績で、単勝回収率154%、複勝回収率116%を記録しています。私の年間回収率は80%を僅かに超える程度ですから、いかに2歳戦が馬券的にも狙い目がお分かりいただけるのではないでしょうか。  そこで今回は、今週末に出走を予定している注目の2歳馬について、馬券的なポイントも含めて紹介していこうと思います。

凄腕厩舎長が賛辞を贈るルシフェル

 7月8日(土)デビュー予定で、最も注目したいのは、福島5R(芝1800m)に出走を予定しているルシフェル(父ハーツクライ、母アルアリングスター・牝)です。  3月にノーザンF空港で取材させていただいたのですが、育成を手掛ける中川厩舎長は「背中がいい」「切れるタイプのハーツ(クライ産駒)」「凛々しい目をした美人」と賛辞を贈っていました(最後のコメントは競走能力とは関係ありませんが、笑)。  中川厩舎長といえば、アパパネやミッキークイーンを筆頭に、数多の名牝を送り出してきた超腕利き。その方がこれだけ褒めるのであれば、素直に信頼して良いでしょう。  お父さんのハーツクライは今春に死亡し、産駒はこの世代がラスト。ハーツ牝馬最後の大物はこの馬かもしれません。  函館5R(芝1200m)からはドナベティ(父リアルスティール、母ドナルチア・牝)。管理する矢作調教師は「(父が中距離タイプのリアルスティールだが)スピードがあって芝1200mが向きそう」と評価していました。
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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