ネズミが大量発生した食べ放題店。バイト店員が“客を装って本社にクレーム”を入れた結果…
新型コロナウイルスが5類感染症扱いとなり、街の飲食店では一昔前の賑わいを取り戻している。そんななか、都心の飲食店は「ネズミの大量発生問題」に直面しているようだ。
飲食店におけるネズミ発生問題は、以前から頭を悩ませていた店も多いだろう。かつては世間的に明るみにならなかった店も、ネズミの大群がゴミを漁っている動画がSNSに投稿されたり、バイトによる裏側を暴露する投稿などにより、決して人ごとではない事態に陥っている。
今回お話を聞いたAさんも、以前アルバイトしていた飲食店でネズミが大量発生し悪戦苦闘した経験があるという。ただ、そこには単にネズミとの戦いだけでなくお店との攻防もあったそうだ。
Aさんが5年ほど前にアルバイトとして働いていたのは、さまざまな食材をバイキング形式で楽しめる某飲食店。繁華街にあるお店ではなく、郊外にある駐車場が完備された店だった。
あるときから、お米や小麦粉の袋がカジられ中身が食べられているなど、あきらかにネズミが存在している形跡が見られるようになり、対策を講じることになったという。
「当時の店長が、責任を問われるのが嫌だったのか、上司であるエリアマネージャーには報告せず、独断でネズミを捕獲する罠を購入してバックヤードに設置したんです。罠を仕掛けるようになってから、朝出勤するとほぼ毎日のようにネズミが引っかかっているので、捕獲されたネズミを処分することから一日が始まっていました。『嚙まれたりでもしたら死に至る危険性がある』という話があったので、絶対に素手で触らないように気をつけながら、袋に水を溜めて罠ごとそこに突っ込んで溺死させます。害獣とはいえ、ちょっと残酷ですよね。ギリギリ息をしているくらいのネズミならまだしも、捕まったばかりで元気いっぱいに威嚇してくるようなネズミもいたんで……。朝からこの作業は正直メンタルやられました」
飲食店で働いているのに、朝はネズミの駆除から始まる一日。毎朝のように駆除しているにもかかわらず、罠にかかるネズミは日に日に増えていったようだ。さらに、捕まる前のネズミを直接目撃することも多くなってきたという。
「それからしばらくすると、営業中のバックヤードでネズミの鳴き声とか走っている音が聞こえたり、以前よりもヒドくなってきて……。ただ、この時点ではまだお客さんがいるフロアには出てきてなかったんですが、お客さんに目撃されるのも時間の問題だろうと思っていたんです。そこで店長に、『そろそろ本格的に専門業者を呼んで対策した方がいいのでは?』と言ったのですが一切取り合ってくれませんでした」
朝は捕獲したネズミの処分から始まる
状況は悪化するも一向に動かない店長
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
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X(旧Twitter):@sagyosakurai
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