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焼肉屋が明かす「焼肉を“より美味しく感じる”食べ方」3つのポイント

「焼肉行こう!」と言われたら、誰だってテンションがあがるもの。しかし美味しいからといって漫然と食べていたらもったいない! 実は、焼肉には“より美味しく感じる”ためのコツがあるという。東京都・大井町の「銭場精肉店」店長の北村拓郎氏に3つのポイントを聞いた。

①肉を食べる前の準備が大事

肉の盛り合わせ

肉の盛り合わせ(ザブトン、ミスジ、トウガラシ、牛ハツ、豚ロース)※提供写真

 北村店長によると「焼肉を食べる前の準備が大事」なのだとか。 「早く肉を食べたい気持ちはわかりますが、まずはキムチをオススメします。キムチは発酵食品なので消化を助けてくれますし、カプサイシンによる食欲増進や脂肪燃焼の効果があるんです」(北村店長、以下同)  せっかく焼肉を堪能しようと思っている矢先にサイドメニューでお腹を膨れさせてしまうのはもったいない気がしなくもないが、キムチの効果を考えれば、むしろ食べなきゃ損かもしれない。

②“より美味しく感じる”肉を食べる順番

焼肉

※写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

 さらに肉を食べる順番にもコツがあるという。 「焼肉のコースを頼んだ場合はタンから始まりますが、ちゃんと理由があるんです。タンは肉の味が淡白で通常はレモンで食べますよね。もしも先にタレや味噌で食べる肉をもってきてしまうと、それ以降はほとんど肉の味を感じなくなってしまうからなんです。タレや味噌の肉を焼いた後、網には焦げが残ってしまい、余計な風味もついてしまいますので」  無意識のうちに最初はタン、あるいは味の薄い肉から焼き始めていた人も多いかもしれない。しかし、その後の順番を意識したことはあるだろうか。 「薄味の肉の次は、ロースなどの赤身の肉……具体的にはウデやモモ肉を食べるのが良いでしょう。サーロインや霜降り系の肉はかなり脂を感じるので、後半に食べた方が最後まで肉を美味しく食べることができます」 【オススメの順番】キムチ→タン→薄味の肉→赤身→霜降り  たしかに、最初の方に脂の多い部位を食べてしまうと早めに満腹感を感じてしまいがちだ。  キムチで「準備」してから徐々に肉の種類を変えていく場合、いちばん食べたい「メイン」の部位をどこで食べるべきか悩むところだが……。 「店で推しているような肉は、真ん中あたりで食べるのが良いです。ポイントはその直前に“休憩所”をつくること。たとえば、肉ならポン酢で食べるようなさっぱりとした味付けのものや、トマトなどのサイドメニュー。そこで少しリセットしてからメインにいくと、より美味しさが増すと思います」
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肉に何をつけて食べるのか?
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA

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