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元セクシー女優が「作品デビューまでの流れ」を解説。女優志望者が“覚悟を決めるタイミング”とは

撮影日が決まってようやく女優デビュー

たかなし亜妖さん 挨拶回りが終わり、撮影オファーをもらってようやく最初の仕事にありつける。メーカー面接から撮影まで1カ月くらいが平均で、どんなに早くても3週間くらいは必要だろう。ちなみに私は諸々の予定が合わず、初撮影までに2カ月かかっている。  多くの女優は返事待ちの段階で「まじで時間かかるな……」と一瞬テンションが下がりがち。それもそうだ。一念発起してセクシー女優デビューを心に決めたのに、仕事開始の日が思ったよりも遥かに先なのだから……。  メーカーからようやく返事がきて、撮影日を迎えてようやく“デビュー”となる。それまではデビュー前女優扱いで、マネージャー陣も「未デビューの子です。でも撮影は決まっています。デビューメーカーは〇〇さんで……」といった形で営業に回っている。

複数のメーカー回りに行けている時点で勝ち組の時代

 今はもう女性の数も飽和状態で、大手プロダクションなら1日1名以上は面接にやってくるレベル。毎月おろか、ほぼ毎日のようにどこかで誰かがデビューしているのは確かである。  デビューにも多くの時間を要するからこそ、プロダクションとしても人材をかなり見極めて採用・不採用を決めるのが今時のやり方。「面接へ行けば全入」という時代ではなくなったため、複数のメーカー回りに行ける時点で「仕事が取れるモデル(※)のひとり」ということだ。  セクシー女優デビューのハードルは上がり、ヒットを飛ばせるのは本当に一握り。だが諦めては何も始まらないだろう。その点を分かった上で女性たちは面接に挑み、希望を掴むために奮闘するのだ。 ※モデル……セクシー女優なのに「はぁ?モデル?」とよく言われるが、業界用語で女性のことをモデルと呼ぶのである。実際にプロダクションの求人ページにもこちらの単語が多様されている。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
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