長時間フライトでも疲れない「飛行機の座席位置」を徹底考察。人気は前方座席だけど
海外渡航の規制が緩和されたことで、国際線の旅を再開する人たちが増えた。久しぶりの海外を遠く欧米などで過ごしたい人も多いのではないか。
昨今、LCCだけでなくフルサービスキャリアでも座席指定に課金されることがある。予約時に「座席指定しませんか」と書かれていれば、つい座りたい席にお金を払ってしまうことはあり得る。この場合、「どうしてもここに座りたい」というこだわりがないのであれば、事前に押さえる必要はない。
ここのところ多くなってきたオンラインチェックインの際に、指定すればいいだけのことだ。システム上はこのオンラインチェックイン時に課金するシステムにはなっていないので、決められた48時間や24時間前のチェックインが始まったばかりの時間であれば、結構選択肢は残されている。
まずは現在就航している機体のシート配列から見てみよう。座席配列は、メーカーがエアラインに対して提案するオプションとなることからエアラインによって違いが出るものではあるが、最近の航空機のシート配列は昔ほど個性がなくなった。
長距離路線に多いボーイング777-300ERやエアバスA380では10列の3‐4‐3という配列がほとんどで、エアバスA330では8列の2‐4‐2という配列が標準だ。現在の長距離路線の主役となるボーイング787とエアバスA350ではともに9列の3‐3‐3を標準としている。
過去に飛んでいたマクダネルダグラスDC-10の9列で2‐5‐2という配列や、少し胴体幅の狭いセミワイドボディのボーイング767の7列の2‐3‐2という配列があったが、前者はメーカーがボーイングに吸収された上に完全に退役し、後者の機体も長距離線ではすっかり影をひそめた。
この先、長距離の国際線に搭乗する場合、どの座席を選べば快適に目的地に着けるか、ノウハウを身につけて移動での疲労を軽減し、滞在地で過ごす時間を有意義なものになるようにしてもらいたいと思う。
予約時に席を選ぶか否か
機体によって差はあるのか
航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing
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