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「今も昔も“ボッタクリ”だらけ」旅の達人が驚いたインド旅行の“これがヤバい!”3選

「インドに行くと人生観が変わる」とはよく聞く言葉だが、それほどまでに日本とは常識が異なる。旅した人たちの感想は極端だ。すっかり魅力に取り憑かれてしまう人もいれば、「もう二度と行きたくない!」と言い放つ人までいる。旅行作家・ジャーナリストの嵐よういち氏は後者。しかし2023年、13年ぶりにインドを訪れて鉄道で旅してみたという。  その一部始終は最新刊『インド超特急!カオス行き』(産業編集センター)に詳しいが、これまでに93か国を訪れた旅の達人、バックパッカー界のレジェンドである嵐氏が今回のインド旅行で改めて「これがヤバい!」と感じたものとは?(以下より寄稿)

①野良犬「噛まれて狂犬病が発症したらほぼ100%死亡する」

野良犬

野良犬も昼間は大人しくしているが…

 まず最初にインドで「ヤバい」と思うのは野良犬の多さである。  途上国の野良犬は狂犬病の注射を打っていない。狂犬病は発症した場合の致死率はほぼ100%(※)なので、もしも噛まれてしまったら病院に直行しないといけない。帰国後にも数回注射を打たなければならず、絶対に噛まれないようにしたい。 (※)厚生労働省検疫所「狂犬病(Rabies)とは」  筆者は犬が大の苦手で、海外で野良犬を見かけても近づかないようにしているが、知り合いで噛まれた人は犬好きだったりして、野良犬を舐めていた。わざわざ野良犬がたむろしているところに近づき、吠えてこないし大人しかったからといって、餌を食べている最中の犬を跨ごうとしたら突然「ガブッ」とやられてしまったとか。

懐いてくるので可愛がっていたら…

 ほかにも遊んでいたらいきなり噛まれたという人もいる。  たとえば、筆者の友人にインド在住の日本人男性・Kさんがいるが、彼はインドの野良犬をかなり警戒していて、ふだんは近づかないようにしていた。  会社帰り、自宅近くをいつもウロウロしている犬が数匹。その中の一匹がやたらKさんに懐いて甘えてくる。最初は避けていたものの、もともとは犬好きのKさんは、それに応えるように少しだけ可愛がっていたところ、腕を甘噛みされてしまったという。見ると、腕から出血していた。そして慌てて病院に行くが、今でも激しい後悔があるようだ。  首都のニューデリーは細い路地にも大きな犬が闊歩している。筆者が狭い路地にある宿から一歩外に出ようとすると、黒い大型犬が突進してきたので慌てて避けると、そこにもう一匹がやってきて、飛び上がるように宿に戻ると、それを見ていた友人と地元の人はそれが滑稽だったようで、大笑いしていた。  インドでは都会・田舎を問わずに野良犬がたくさんいる。昼間はまだ大人しくしているが、動物の本能なのか、夜には野生化する。地元の人でも危ないが、とくに体臭が違う外国人に対しては攻撃的になるので、心配な人は外から宿に戻るまでは乗り物を使うか、複数人で行動した方がいいかもしれない。  もしも夜道で10匹以上の犬がいて、周りに人もいない状況で身に危険を感じる状況に陥ったならば、石を拾って、思いっきり投げるべき。遠慮は無用。そこで可哀そうだとか躊躇していたら、それこそ危険である。
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旅の達人でも辟易するインドの「これがヤバい」
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旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『ウクライナに行ってきました ロシア周辺国をめぐる旅』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」

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インド超特急!カオス行き
広大なバーラトの大地を、飛行機やバスを使わず列車だけでぐるり一周してやる!インドの混沌パワーに辟易し「二度と行きたくない」と言い放っていた旅作家の嵐よういちが、13年ぶりに彼の地を旅した。インド鉄道は過酷か?天国か?遅延・キャンセル当たり前、過酷な暑さ寒さ、ヒドいトイレや変な乗客に耐え、無事に旅を完遂できるのか…。筋金入りのバックパッカーが挑んだ混沌と憤怒と灼熱の鉄道紀行。
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