——コーチ退任後はロッテで子供達に野球を教えていたそうですが、今はスポーツ用品店で働いているんですね。 園川：ロッテを辞めることが決まったので、地元の熊本に帰って仕事を探そうとしているときに、知人から紹介してもらったんですよ。 ——現在は具体的にどんなお仕事をされているんですか？ 園川：主に野球を中心として、サッカーやバスケットボールなどチームスポーツ全般を担当しています。お店に立って、接客や販売をしています。 ——失礼ですが、園川さんの現役時代に子供だった私には、乱闘などの映像もよく見ており。無頼派でちょっと怖い印象でした。接客は怖くないですか？（笑） 園川：大丈夫です。優しくやってますよ（笑）。 ——野球の道具について、元プロ野球選手に相談しながら購入できるのは貴重ですね！ 園川：野球の道具は、他のスポーツに比べて細かい決まりがあったり、ポジションによって形が違ったりして、選ぶのが難しいんですよね。だからこそ、少しでもわかりやすいようにアドバイスできるようにと考えています。 ——プロ野球選手とは、全く違う仕事のようにも感じますが。難しさはありますか？ 園川：仕事の難しさというよりは、お客さんや仕事の仲間として、周りに女性がいる環境というの初めてだったので、最初は戸惑いましたね（笑）。それまで、男ばっかりの世界で育ってきましたので（笑）。 ——入社9年目とのことですが、野球を取り巻く環境の変化は感じますか？ 園川：僕が入ってからはずっと、野球道具の売り上げが下がるなど、野球人口は減少し続けていました。まして、コロナが広がって野球を含めたチームスポーツは大きな痛手を負いました。でも、今年のWBCが大きな話題となった影響で、初めて野球をやるという子供達の来店がものすごく増えたんです。こんなに大きな影響を及ぼすんだなと感じましたよ。