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“13失点完投”、「開幕投手の格」発言…色々あった元ロッテ投手の現在地

野球を好きになり、長く続けてほしい

——子供達への思いや、声をかけていることはありますか? 園川:とにかく、野球を好きになってほしいという気持ちでいっぱいですね。「野球は金がかかる」とよく言われますが、確かにそうなんですよ。ボールだけあればいいわけではないのでお金はかかりますし、サッカーのように広場だけあればというわけにもいかないので、場所を借りるのにもお金がかかります。だからこそ、興味を持ってくれた子供達には長く野球を続けてほしいですね。 ——子供達に伝えたい野球の面白さとはなんでしょう? 園川:まず、チームスポーツ全般に言えることですが、自分がいい投球しても負けることもあるし、逆に打たれても勝つことだってある。 ——そこに、打った時や三振を取った時などの、プレイ自体の快感が加わるんですね。プロ野球選手だった経験が、今の仕事に生きていると感じることはありますか? 園川:やっぱりここまで何度も話に出ている、チームプレイであることですね。入社して最初は、できないことばったりだったので、先輩や上司がわざわざ手を止めて教えてくれました。まさにチームに支えられたという思いです。 ——逆に、園川さんが“今のチーム”に貢献できたと感じるのはどんな時ですか? 園川:野球って、他のスポーツに比べて難しいんですよ。ルールもそうですし道具選びも。そういう点では、僕が経験で学んできた専門性では貢献できているかなと思っています。 ——最後に、今後の展望について教えてください。 園川:コロナが5類になったこともあって、チームスポーツの活動も戻ってきています。そのおかげで、お客さんも前より来ていただけるようになって、充実して働けていますので、この先に向けて楽しみですね。 ===== 取材当日、元プロ野球選手が空き巣で逮捕されたというニュースが入ってきた。園川さんにその話を向けると、やはり「プロ野球選手のセカンドキャリアは難しい」とのこと。多くの選手が、引退後も園川さんのように充実した日々が送れるよう願うばかりである。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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