ゴキブリが大量発生した「駅ビルの飲食店街」の裏側。ビル運営会社にクレームを入れた結果
東京都で1年間に観測する猛暑日の日数が最多記録を更新するなど、今年は全国的に「暑さ」に悩まされる夏となっている。暑い夏ならではの悩みで思い浮かぶものの1つとして「ゴキブリ」が挙げられるのではないだろうか。もっとも活発化し、遭遇率も高くなる季節だけに、ゴキブリ嫌いの人からすると、“地獄の季節”と言っても過言ではない。
特に食材を扱う飲食店は、ゴキブリにとって最高に居心地の良い場所なだけに、季節不問で悩みのタネとなっているのではないだろうか。以前、「ネズミが大量発生した食べ放題店」を取り上げたが、今回は別の飲食店でアルバイトをしていた都内在住の鈴木輝さん(仮名)に、ゴキブリにまつわる体験談を伺った。
鈴木さんが働いていたのは、都内にある某駅ビルの7階レストラン街にあるオムライス屋さん。そのレストラン街は、ワンフロアに20店舗の飲食店が並んでいたため、ゴキブリたちにとっては夢の島だったのかもしれない。
「他のお店の状況は分かりませんが、ウチの店内でゴキブリを目撃することはほとんどありませんでした。でも同じ7階にある、他店と共有の男子更衣室がとにかく酷かったんです。毎日出勤するときに、ロッカーを開けると5〜6匹が逃げていく……という日常でした。あまりに大量のゴキブリを毎日見ていたので、ある日バイト仲間の1人と一緒に、閉店後に自分のロッカーに殺虫剤を撒いたんです。いつも見ている5〜6匹を殺すくらいの気持ちでやってみたのですが、どうやら奥にいたヤツらも驚いたみたいで大量に出てきまして……。結局、両手で持ったらてんこ盛りになるくらいの死骸が集まりました。他の店舗の人がいない時間帯にやりましたが、2人で見たあの光景はなかなかの地獄絵図でしたね」
なお女性更衣室は6階にあったようで、飲食店フロアでなかったこともあってか、そこには一切ゴキブリは出なかったという。バイトの9割は女性だったというオムライス屋さんで働いていた鈴木さんは、「他店舗の人とは話さないので、共感してくれる人が同じ店の2〜3人だけだったのも辛かったですね(笑)」と話した。
お店にとっては、お客さんの目に触れる店内で出没するよりはマシだろうが、従業員にとっては堪ったものじゃない。しかし、鈴木さんにとっては既に日常化していたようで、着替えをする前には必ずある行動をとっていたという。
「途中からそんな毎日に慣れてきちゃいましてね。ロッカーに置いてあった服を着るときは、最初に服をブンブン振り回す『ゴキブリ落とし』をしてから着てました(笑)。あと、そんな状況だから、ロッカーに2、3日放置していた服を持ち帰ると、普段は出ないゴキブリを自宅で見かけるようになってしまって……。そこで働く前もたまにゴキブリが出ていましたが、それまで見ていた種類と色とサイズ感が違いました。もう、あきらかに連れて帰ってきちゃってるんですよね。もはや悪霊みたいなもんでしたよ(笑)」
殺虫剤を撒いたら大変なことに…
自宅に連れて帰ってしまうことも…
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
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X(旧Twitter):@sagyosakurai
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