仕事

「サイコロで給料が決まる」驚愕の制度を採用するIT企業。社員から文句が出ない不思議

ハラハラドキドキのユニークな制度

バカ社訓でわかる[ブラック職場の重症度]

月に1回行われる「サイコロ給」制度。参加する社員からは、勝負のヒリヒリ感より、面白法人らしく笑顔が溢れる

この社訓を体現し、「自分たちが面白がる」ために、さまざまな社内制度が設けられているという。ふと目に飛び込んできたのは、サイコロ遊びに興じる社員の姿だ。 「サイコロを振って、月給×出目のパーセンテージで支給額が決まる『サイコロ給』制度は、3か月連続同じ出目なら支給額は倍づけになるんです。ハラハラドキドキで社員に好評です。 ほかにも、全社員が毎月ランダムに別の社員一人の長所を評価し、給与明細に記載する『スマイル給』という制度もあります。金額は0円ですが、お金では得られない喜びをもたらします」

「ぜんいん人事部」や「ぜんいん社長合宿」といった制度も

「ぜんいん人事部」というユニークな制度もあるという。 「全社員の名刺に『人事部』という肩書を入れ、友人や身近な面白い人を『うちの会社にどうですか?』とスカウトすることができ、ファストパスを渡すことで1次面接は免除になる。自らリクルーターとなることで、会社で働くことが当事者性を伴った“ジブンゴト”になるんです」 さらに、年2回、全社員が社長になった気持ちで参加する「ぜんいん社長合宿」という制度もある。 これら多種多様な社内制度は、「つくる人を増やす」という社訓から生まれたものと言っていいだろう。面白法人カヤックの社訓は、新しい試みの土壌なのだ。 【梶 陽子氏】 面白法人カヤック広報部長。ファーストリテイリングの商品広報、新規国PR、CSR広報、ジーユーのPRなどを担当。鎌倉移住後、カヤックに転職
バカ社訓でわかる[ブラック職場の重症度]

梶陽子氏

取材・文/週刊SPA!編集部 取材協力/坂倉昇平(総合サポートユニオン) 古川琢也
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