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酒井法子、52歳“現役アイドル”の現在地「中国や台湾、韓国から会いにきてくださる方も」海外ファンが多い理由

デビュー当時と同じサイン。800枚をファンに手渡し

noriko_sakai3──今年、デビュー35周年記念のベストアルバムを出されたそうですね。 酒井:実は30代のときに人生の集大成的なベストアルバムを出したんです。だからしばらくは出すこともないだろうなと思っていたら、所属レコード会社のビクターさんのYouTubeで一昨年、今までのミュージッククリップを配信したんです。そうしたら「碧いうさぎ」 など昔の楽曲がものすごい再生回数だったんです。本当にびっくりしちゃって。ファンの方の応援もあって、「それならプレミアムなベストアルバムを出しましょう」となりました。 ──タワーレコードなどでもイベントをされていましたよね。 酒井:ビクターさんの本当に薄い厚さ0.1㎜ほどのサイン色紙にデビュー当時から変わらないサインをしました。ものすごく久しぶりの感覚で、「デビュー当時とおんなじだ~」とペンを走らせながら嬉しかったんです。結局、800枚サインをして、CDをお買い上げいただいたお客様に手渡ししました。 ──酒井さんが、今のアイドルと同じようなファンサービス!? 酒井:今さら私がしていいんでしょうかって、自分にツッコミを入れながら(笑)。でも昔はこんなふうにアイドルがファンの方と直に会う、触れることってなかったですから、本当に楽しかったですね。全国からファンの方に来ていただいたんですが、中国、台湾そして韓国から会いにきてくださる方も。
──酒井さんは海外の方からも人気がすごいですよね。 酒井:私の息子や娘世代のコたちが来てくれるんですよ。「え? 私?」って聞き返すくらい。おそらく親御さんの影響を受けていると思うんですけど、海外でも私が出演したドラマが見られるみたいで、SNSの影響もあって私のことを知ったそうです。 ──52歳の現役アイドル! 酒井さんの目に今のアイドルはどう映っていますか。 酒井:あの、一応年齢を聞かれたら48歳+48か月というふうに答えることにしています(笑)。 ──失礼しました! 酒井:でも、今のコって本当にエンターテイナーですよね。それぞれ個性的でアイデンティティもある。私たちの頃って「キレイで可愛い」という刷り込まれたアイドル像がありました。そこに“天使のような”的な枕詞がつく。自分はそういうものに憧れ、アイドルになり、従来のアイドル像に倣って演じた部分もありました。でも、今のコたちは私から見ると異世界の人。独創性もあって、自分をしっかりと持っている。ダンスや歌でも海外の人をもびっくりさせる。昔とは全然レベルが違いますよね。同じ地球人かなと思ってしまうくらい。でも、そんなコたちが逆に昭和のアイドルを面白がってくれる現実もあって、すごい時代が来たなとも思います。 Noriko Sakai 1971年、福岡県生まれ。1986年、デビュー。この頃「のりピー語」を駆使し人気を集める。1987年「男の子になりたい」で歌手デビュー。1993年、出演したドラマ『ひとつ屋根の下』が大ヒット。’12年、芸能活動に復帰。現在はYouTubeなどでも活躍 取材・文/遠藤修哉(本誌) 撮影/ヤナガワゴーッ!
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