ビールの「秋味」は普通のビールと何が違う?実際に飲んで検証してみた
ようやく暑さもやわらいできた昨今。秋になるにつれ、スーパーやコンビニのアルコール棚も赤く色づく――。そう、ビールの秋商品が各社から続々と登場してきます。夏にも負けないくらい、秋だけの限定品は多いようです。
そもそも、ビールには四季による味わいの違いがあるのでしょうか? というわけで今回は、「秋味ってなんだ?」と銘打って、大手ビールメーカー・キリンの広報の方にお話を伺いました。どうやら赤を基調としたラベルだけではない、秋ならではの魅力があるようです。
「まず当社の秋味の一番の特徴は、麦芽の使用量が通常の『キリンラガービール』の1.3本分だということ。それによって、実りの秋が感じられる、濃厚で力強いボディが生まれるんですよ」と、広報ご担当者さん。
なおパッケージには「この商品が紅葉狩りのように秋の風物詩になれば」という想いが込められているのだそうです。
飲み方としては、「夏のビールと同じ感覚で、喉の渇きを潤すように流し込むというよりは、ひと口ずつちびりと飲みながら、リッチな味の広がりを堪能してほしいです。そのためにも、食事と一緒にではなく、まずはビール単体で味わってみてください」とのこと。
というわけで実際に飲んでみました。
夏のバーベキューで肉かっ食らいつつ飲むビールも最高ですが、ここは料理やアテなしのビール単体で味わってみることにしましょう。
缶のままだと鉄臭さを若干感じてしまうので、味わって飲みたいビールほど、グラスに注ぐひと手間をかけたいところ。
久しぶりに飲みましたが、麦芽の自然な甘みと旨みがかなり濃い! まろやかなクリーミーさすら感じます。一気に喉に運ばずに、口の中でしばし味わっていると、ふくらみのある麦の風味も上がってきますね。そのぶん苦みや発泡は控えめに思えるので、ビールが苦手な方もトライしやすいかもしれません。
温度が少し上がると、麦の香りと甘みがいっそうふくよかに。むしろキンッキンに冷やさないほうが魅力を堪能できそうです。
「秋味」ってなに?
「秋味」を実飲!
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フリーライター。神戸・大阪の編プロに8年勤務し、グルメ・街ネタ誌や飲食業界誌などを手がける。取材経験は1500件以上。某純文学新人賞の最終選考に3度残ったことがある。現在はWEBサイト「LIQLOG」などで、ビギナーにやさしいお酒の基礎知識や取材記事を執筆中
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X(旧Twitter):@kawase_syota
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