更新日:2024年02月14日 15:15
ライフ

“18年間ひきこもる兄”を溺愛する母に、「自分が亡くなった後、面倒を見て」と頼まれた結果

相続放棄しても兄と関わりたくはない

 父親に母親の件を相談しようとも「それは母さんに直接言ってくれ」となしのつぶて。こんな両親にも嫌気が差し、本気で縁を切りたいと考えるようになった。 「その後も母は諦めきれないのか電話で何度も同じ話をしてきました。だから、ある時夫から『社会復帰を望んでいるならできる範囲でお手伝いしますが、生活の面倒を見ることはできません』と伝えました。その際、死んでも遺産は渡さないと言われましたが、相続放棄の意志があることも伝えました。これも夫と話し合ってきめたことですが、最悪実家という住む場所さえあればなんとかなりますから。薄情者と思われても構いません。冷たいようですがそこから先は兄自身の問題です」 「8050問題」にも代表されるようにひきこもりが長期に及んでいる以上、彼らとそれを支える両親の高齢化は避けられない。もしかすると親の介護よりも厄介な問題なのかもしれない。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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