サイゼリヤには“ない”けど、ガストには“ある”ものとは。吉野家、ココイチをも凌駕…ガストが“使える店”に進化を遂げていた
手軽においしい食事がしたい。お財布を気にせずに飲みたい。そう願う人は年々増え、そのニーズに応える外食店がどんどん力をつける時代になりました。ズバリ、どこがおいしくて安いのか? 気になっている人は少なくないでしょう。
コロナ禍以降の飲食業界には大きな変化が起こり、従来のファミレスは衰退。サイゼリヤの“ファストカジュアル化”(ファストフードより高い満足度を狙いながら、手頃さや気軽さにおいて従来のファミレス未満を目指す)を筆頭に、牛丼チェーンのメニュー拡大、ファミレスのちょい飲み対応など、様々な選択肢が広がっています。
そこで今回は、コスパ最強店を見つけるべく、サイゼリヤを意識したメニュー改定や名店コラボなどで注目度が上がっているガストを検証してみることに。実力はいかなるものなのか、正直に検証していきたいと思います。
ガストでは2023年秋のグランドメニュー改定により、アルコールメニューの値下げや手頃な価格帯での小皿料理を拡充しました。例えば、若鶏の唐揚げ(5コ)&ハイボールセットは、500円~750円(ガストでは4つの地域別価格を導入)。ガストのから揚げブランドである「から好し」が揚げたての状態で運ばれ、改めて食べてみると、やっぱり美味。
あえて生姜やニンニクを使わない秘伝の漬けこみダレこそが、飽きずに毎日でも食べたくなるような王道感を生み出しています。から好しは、日本唐揚協会主催「からあげグランプリ」の東日本しょうゆダレ部門にて7年連続金賞を受賞。
揚げたての極上から揚げとハイボール1杯がこの価格で味わえるなんて……。カフェでコーヒーとお菓子を頼むより断然安いことに感心してしまいました。
続いては、鰻(うなぎ)。手頃な価格でうな丼・うな重が食べられる店と言えば牛丼チェーンが定番になりつつありますが、実はすき屋と松屋では現在販売されておらず、継続販売をしているのは吉野家のみ。2枚盛りのうな重で吉野家と比較をすると、吉野家2021円に対してガストは1990円。しかもお吸い物、漬物、追いダレまで付いてくる充実ぶり。
1枚盛りはもちろんのこと、1.5枚の竹やミニうな丼までそろい、鰻欲を柔軟に満たすラインナップになっています。
ちょい飲みのコスパ力、看板のから揚げに感動
うな重は吉野家よりも安かった
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。
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