エンタメ

KOC王者・サルゴリラ、“コント力”を磨いたそれぞれのソロ活動とは「楽しいことで稼げたら一番」

芸歴20年目の前説と「KENちゃんブース」

サルゴリラ

放置気味だったYouTube「幼なじみチャンネル」も再開予定。「まず優勝記念横断幕の下で2人で声かけられるの待ってみるか」(児玉)

──優勝前のお二人の活動について聞かせてください。児玉さんは演技に力を入れていて、今年の5〜6月には舞台にも出演されました。その間、赤羽さんは「KEN」として……。 赤羽:そうです、「KEN」。 児玉:アルファベット表記の。 ──8月に閉館した「よしもと有楽町シアター」で活動されていましたよね。芸歴20年にして、寄席公演の前説を担当されて。 赤羽:前説をやっていた男が数か月後にチャンピオンになるって、あんまりないですよね。 ──本当に。児玉さんは、赤羽さんの「KEN」としての活動をどう見ていましたか? 児玉:ちょっと会っていないうちに金髪になって、金のジャケットを着て前説をやってる。その姿をSNSで見て「なんかえらいことになってるな」とは思いました。 赤羽:僕は焦ってたんですよ。児玉がお芝居をやっている2か月間、コンビの活動ができなくてスケジュールが真っ白だったので。そしたら当時の有楽町の劇場支配人から「とりあえずできることをやりましょう」と声をかけてもらって、本当に救われました。「前説と『KENちゃんブース』をやりましょう」と。

サルゴリラ結成後の「最高月収」に

サルゴリラ──KENちゃんブース。 赤羽:もともと、有楽町のロビーでは占い芸人・ますかた一真が占いをやる「占いブース」を時々やっていたんですよ。それと同じように僕もブースを設置して、お客さんと1対1で接する。それが「KENちゃんブース」です。 児玉:こいつ、結局それですごく稼いだんですよ。 赤羽:正直、前説とKENちゃんブースをやった月に、サルゴリラを組んでからの最高月収をいただきました。 ──すごい! 児玉:芝居が終わって帰ってきて、次のコンビの仕事がメトロンズ(サルゴリラ、ライス、しずるの3組による演劇ユニット)だったんです。そしたら「KENちゃんブースやりたいから、メトロンズの稽古、ちょっと減らせないか」とか言ってました。 赤羽:稽古期間は稼げないので……。
次のページ
KENちゃんブース、人気のワケは?
1
2
3
4
5
6
ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

記事一覧へ
おすすめ記事