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KOC王者・サルゴリラ、“コント力”を磨いたそれぞれのソロ活動とは「楽しいことで稼げたら一番」

野田秀樹のワークショップに参加する児玉の演技志向

──いっぽう、児玉さんは演技志向を強く持たれていますよね。 児玉:ちょっと待ってください、話の落差がすごい(笑)。 ──児玉さんが演技のお仕事をしていることが、KENちゃんブースが生まれるきっかけでもあったわけですから。 児玉:まあそうですね。ただ「演技志向」というほどのことではなくて、お芝居が単純に好きで、今後やっていきたい、ドラマとか舞台とかに出たいと思っているだけのことで。 ──東京芸術劇場が主催する俳優さんたちのワークショップ(東京演劇道場)にも参加されて、かなり本格的に演技に取り組んでいますよね。 児玉:野田秀樹さんのワークショップに参加したりしてますよ。オーディションもワークショップもよくわからないまま、とにかく必死で、夢中でついていってる感じです。周りの俳優のみなさんが達者で、本当にすごいです。 ──コントのチャンピオンになりましたが、演技は変わらずやっていきたいと? 児玉:はい。コントとお芝居で生きていけたらと。 赤羽:僕も演技は好きですけど、僕はもうちょっとタレント志向です。

コントを支える2人の演技力

サルゴリラ──サルゴリラのコントは、それこそ表情や間など、お二人の演技力に支えられているのではないかと思うのですが。 児玉:でも、サルゴリラのコントのときは演技どうこうはそこまで考えないですよ。 赤羽:2人のコントがあんまりお芝居、お芝居しているのは、僕は嫌なんですよ。ただ、演技力を褒められるのはめちゃくちゃうれしいです。やっぱり、メトロンズが大きいんじゃない? 児玉:そうだね。メトロンズの演技はすごく意識してますね。 赤羽:サルゴリラのコントは、メトロンズくらいのコメディ芝居、ノリで演じようと。 児玉:たしかに、メトロンズを始めてから、ネタ合わせのときに話し合うことが少し変わりましたね。「今お前どういう気持ち?」とか「このキャラ、そんなこと言う?」みたいなことを、ちょっとかっこつけて言い合ったりして。全然意味ないんですけどね(笑)。 赤羽:それまでは、「どう言ったらウケるかな」が一番だったので、その変化は大きいですね。
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44年間実家暮らしをしてきた赤羽
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ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

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