更新日:2023年12月05日 17:03
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ホス狂いは自業自得?売掛金100万円以上…20歳女性客のホンネ「彼との関係は宗教のようだった」

未成年者なのにホストに連れていかれた

 Rさんが最初にホストクラブに足を踏み入れたのは、大学1年生の時だった。たまたま歌舞伎町を歩いていると、やたらとしつこいキャッチにあった。イヤホンの音量を上げて立ち去ろうとするRさんの耳から無理やりイヤホンを取り外す彼は、新人のホストだった。 「ノルマがあるんだ。無料で良いから来てほしい」。彼は渋るRさんの手を引き、半ば無理矢理、自分の店に連れて行った。初めて入ったキラキラとした店内で、Rさんは未成年(当時)だからとジュースやお菓子を振る舞われたという。 ――どんな接客を受けたの? Rさん:いきなり、「一緒に住まないか?」って言われた。 ――初対面だったのに? Rさん:たぶん若いから稼げると思われたのかもしれない。その人は店の寮に住んでいて、そこから出たいと何度も話された。住む場所を探してるんだって。

「夜の世界」で働くようになって一転

キャバクラ 唐突でしつこい営業に軽い恐怖を覚えたRさん。店を出てからしばらくは、再びホストクラブを訪れることはなかった。しかしそれから2年たち、生活費が足りなくなって夜の世界に足を踏み入れてキャバクラでバイトを始めた20歳の頃、状況が変わった。  夜の仕事に慣れないストレスで、過度にお酒を飲むようになったのだ。キャバクラ嬢として働き始めたRさんがいつもと同じように歌舞伎町を歩いていると、2年前と同じようなキャッチに捕まった。 「僕の紹介でホストクラブの初回に行くと、半額で飲めるよ」。ホストクラブでは、顧客を獲得するための手段として、「初回料金」を設定しており、初めて来店する女性は、破格の料金でホストクラブを体験することができる。場所によっては60分500円程度で出向くことができる。Rさんは、そんなに安いなら……と、再びホストに足を踏み入れることになる。 ――久しぶりに行ったホストはどうだった? Rさん:楽しいと思ってしまった。お酒が飲めるようになったのが大きいと思う。合コンみたいな感じで、すごく盛り上がった。その時もホテルに誘われたりしたけど、それは断った。 ――そこから通うようになったの? Rさん:その時は帰ったんだけど、そこからホストの世界に興味を持ち始めて、有名なホストのSNSを見るようになった。その中の1人に惹かれて実際にお店に会いに行って、そのままその人を指名することになった。 ――その時はどうして指名しようと思ったの? Rさん:ちょうど彼氏と別れて、寂しかったのもある。
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「ヘンなことは一度もされなかった」
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