ホス狂いは自業自得?売掛金100万円以上…20歳女性客のホンネ「彼との関係は宗教のようだった」
欲望が渦巻く新宿歌舞伎町。トー横キッズにホス狂い、大久保公園のたちんぼ。危険と隣あわせの夜の世界で刹那的に生きている彼女たちは、当然事件に巻き込まれることも多く、そのたびに世間からは「自業自得だ」と批判を浴びせられる。
彼女たちは一体どうしてそこにいて、どう生きているのか。エッセイストでライターのyuzuka(@yuzuka_tecpizza)が取材する(以下、yuzuka寄稿)。
ホストクラブのあり方が、問われ始めている。
日本維新の会所属の新宿区議は先月、区議会へ「売掛金禁止条例」の検討申し入れを行った。同会派の区議団は売掛制度を問題視し、「多額の売掛金を支払うために、風俗を行う女性が多くおり、社会問題となっている大久保公園一帯の立ちんぼや、トー横問題と繋がる」と、検討申し入れの経緯を説明した。
11月17日には「ナンバーワンになるためにお前の力が必要だ」と、女子高生を毎日、自店に誘導した挙げ句、173万円を使わせたとして、風営法違反の疑いで歌舞伎町ホストクラブの代表が逮捕された。この女子高生は支払いのため、大久保公園で立ちんぼ行為をし、約200万円を稼いでいた。
このホストクラブの高額な料金と、それを支払うための売掛制度について、疑問を感じるタイミングは私自身、幾度となくあった。
私のフォロワーにも、風俗業に従事したきっかけがホストクラブに通うためだった、という女性も多く、なんとなく足を踏み入れた先で売掛額が膨らんで首が回らなくなり、大学を中退したり、正社員として働いていた職場を退職したりして、昼夜を問わずに稼げる“夜のお店”で働いているケースも複数あった。17日の事件と同様、未成年で現役ホストに貢いでいる女の子も少なくはない。
そんな彼女たちに向けて、私が「どうしてそんな状況に?」と問うたび、回答はいつも決まって「いつのまにかこうなっていた」だった。
世間はそんな彼女たちに対する理解に苦しみ、事件が起きるたびに「自業自得だ」と嘲笑う。しかし、どうして「普通の女の子」がホストにハマり、多額の売掛を抱えるようになるのだろう。今回は2部構成として、前半では実際に売掛をしながらホストクラブに通うRさん、後半では現役ホストのはっしーさんに取材を行った。

※写真はイメージです。以下同
代表逮捕で問われる「ホストのあり方」
「自業自得だ」と嘲笑う世間の声
エッセイスト、脚本家、婚活メディア「ナレソメノート」では編集長を務める。元精神科看護師と夜職の経験あり。著書『埋まらないよ、そんな男じゃ。』他3冊。「五反田ほいっぷ学園」「愛の炎罪」等原作脚本
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