更新日:2024年08月22日 16:33
ライフ

「警察に言わなくてもいいだろ」車をぶつけたのに悪態をつく“70代男性”。顔を真っ赤にして謝罪するまで

 ここ数年、ニュースで連日のように報じられる高齢ドライバーによる交通事故。国や自治体は免許返納を呼びかけているが、警察庁『運転免許統計』によると2021年の75歳以上の返納率は4.72%で85歳以上も10.99%にとどまり、いずれも前年を下回っている。  特に近年は路線バスの廃止や減便が全国各地で相次いでおり、地方在住者にとっては車が運転できなくなると生活に支障をきたす場合があるだろう。とはいえ、加齢による判断能力の低下もあり、高齢者のほうが事故を起こすリスクが高いのも紛れもない事実だ。  実際、高齢者が運転する車にぶつけられたという話はよく聞く。自動車の安全性が向上したことで事故件数そのものは減少傾向にあるものの、全体に占める高齢者が起こす事故の割合は増加している。
老人 運転

画像はイメージです

出勤しようとしたら愛車のフロントにキズが…

「前を走ってるのが高齢ドライバーを示す四つ葉マークやもみじマークの場合、意識的に車間距離を長めに取るようにはしていました。ただ、運転していない時にぶつけられてしまってはどうしようもないので……」  うんざりした様子で事故の被害に遭った当時のことを振り返るのは、運送会社に勤める田岡克洋さん(仮名・29歳)。今から約1年前のある朝、いつものように会社に向かおうと自宅マンションの駐車場に向かうと愛車の軽ワゴン車のフロント部分には大きなへこみ。前日、車を降りた際にはこのようなキズはなく、駐車場に停めてあるいずれかの車にぶつけられたと思ったそうだ。 「そこまで大きなマンションではなかったので駐車スペースの台数も限られていました。だから、相手の車にもキズがあると思い、1台ずつチェックしたんです。すると、1台だけ後ろにキズと小さなへこみのあるワンボックスカーがあったんです。しかも、キズの位置は私の車とほぼ同じ高さでした

ドライブレコーダーの映像を確認すると…

 ただし、出勤の時間が迫っていたこともあり、この日は原付バイクで職場へ。車は走行可能な状態だったが警察にまだ通報していなかったため、とりあえず動かさずにそのままにしようと判断したためだ。 「本当はすぐに通報するべきだったのですが、それだと遅刻してしまうので……。上司が理由を問わず遅刻や欠勤にうるさい人でしたし、ドライブレコーダーも確認していなかったので通報は後回しにしたんです」  帰宅後、ドライブレコーダーの映像を確認すると、相手はやはり例のワンボックスカー。しかも、運転手は70代と思われる年配の男性だった。ちなみに事故を起こした後は、車を降りてぶつけた箇所をのぞき込む仕草をしていた。 「前日、私が帰宅して間もない時間の出来事でした。ですが育児休暇中でずっと家にいた妻に聞くと、この日も『誰からも連絡はなかった』って。そこで男性の車の隣が妻のママ友の車だったため、何号室の住人かを聞き出して家に直接尋ねることにしたんです
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事故のことをしらばっくれ、「名誉棄損だ!」と…
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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