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話したくないのに…「美容師がムダ話をしかけてくる」のには意外な理由があった

美容師がお客様に話しかける本当の理由

男性美容師と女性客 美容師にとっては、お客様にとってよかれと思って聞いた質問でも、お客様に質問の意図が伝わっていないことも多々あるように思います。  例えば、よく聞かれる「今日はこの後どこかお出かけされるんですか〜?」という質問の真意としては、カットが終わった後の“セットの参考”にしたくて聞いていることがあります。  美容院のあと、「出勤します」という方と、「家に帰ってゆっくりする」という方とではセットの方法を変えようと思っているかもしれません。美容師にとっては意図のある質問でも、お客様からすると、プライベートを詮索されている気分になり、「この後出かけようが、家に帰ろうがどっちでもいいでしょ!」と思ってしまうかもしれません。  なぜ美容師がお客様に話しかけるのか、美容師目線でお伝えしたいと思います。

①会話からお客様の“人となり”を見ている

 お客様に満足いただけるヘアスタイルを提供するために、私たち美容師は会話からお客様の人となりをみています。  例えば、お客様に”こんな髪型にして欲しい”とヘアカタログを見せていただいたとしても、最終的にはお客様の個性や雰囲気、ライフスタイルなどから、微調整を測っていくわけです。会話の中から見えてくる情報で推測しながらヘアスタイルを提案することで、よりお客様が満足する施術を提供できるのです。  僕は新規のお客様の場合、会話だけでなく、お客様の歩き方や、カルテを書くスピード・筆圧などからも、お客様がどのような方かな?と推測しています。  そこから、会話の情報も加わって、お客様が何を解決したいのか推測し、そこに対して僕が何を提供できるのか?を考えています。  ハイレベルな施術を提供するためには、髪質と骨格だけの情報ではなかなか難しいものがあります。
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店からの指導も
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髪質改善専門家・美容師。東京都江東区にてリピート率95%以上の髪質改善専門店「area」を3店舗経営。極度のダメージヘアやクセの強い髪もサラサラ・ツヤツヤにさせる独自の施術に定評があり、全国各地から髪に悩みを抱える人々が大勢訪れる。YouTubeチャンネル「美容師くまのこだわりTV」で自宅で簡単にできる髪質ケアを中心に発信。

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