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「あんな奴ら消えてしまえばいい」DV加害者への厳しい声も。“更生支援の難しさ”を女性理事長に聞く

子供の成長にも影響が

ステップ

取材はステップの事業所で行われた。yuzukaさんと栗原理事長

――そのような家庭環境が続くと、子供にはどんな影響がありますか? 栗原:身体的、精神的などの影響が出てきますね。例えば吃音症。あるいは、言いたいことが言えずに黙ってしまう。また、夜尿症といって、年齢的には成長しているのにもかかわらず、夜にお漏らしをしてしまうようになることもあります。そして徐々に、友達をいじめる、かんしゃくを起こす、物を投げる、両親に手をあげる……。というように、自分がされたことと同じことをするようになっていきます。 <TEXT/yuzuka> 【栗原加代美】 1946年、旧満州生まれ。共立女子大学英文科卒。2001年、神奈川県にDV被害者保護シェルター開設。2011年、「選択理論」を用いてDV加害者更生プログラム開始。NPO法人女性・人権支援センターステップ理事長。日本選択理論心理学会会員。2013年に国際ソロプチミスト社会貢献賞、2021年に社会貢献者表彰を授与される
エッセイスト。精神科・美容外科の元看護師でもある。著書に『埋まらないよ、そんな男じゃ。モノクロな世界は「誰かのための人生」を終わらせることで動きだす。』『君なら、越えられる。涙が止まらない、こんなどうしようもない夜も』など。Twitter:@yuzuka_tecpizza
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