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魔の大外枠でも買える!有馬記念はルメール騎乗のスターズオンアースを狙いたい理由

実は「大外枠が大得意」のルメール騎手

競馬

23年の菊花賞を大外17番枠から勝利したドゥレッツァ&ルメール騎手

 今や押しも押されもせぬJRAのトップジョッキーとして君臨するルメール騎手ですが、実は、本来不利とされる大外枠が大得意なのです。今年の菊花賞ではドゥレッツァに騎乗。大外17番枠が不安視され、同騎手としては異例の4番人気まで支持を落としましたが、巧みなコントロールで見事勝利。ドゥレッツァのみならず、ルメール騎手はこれまで多くのビッグレースで、大外枠を不安視されながら勝利に導いています。  以下は、2020年以降、芝G1において大外枠を引いた際のルメール騎手の成績です。 2020年 天皇賞(春)8枠14番フィエールマン 1番人気1着 2020年 オークス 8枠18番サンクテュエール 5番人気13着 2020年 エリザベス女王杯 8枠18番ラッキーライラック 1番人気1着 2021年 桜花賞 8枠18番サトノレイナス 1番人気2着 2021年 菊花賞 8枠18番オーソクレース 3番人気2着 2022年 皐月賞 8枠18番イクイノックス 3番人気2着 2022年 オークス 8枠18番スターズオンアース 3番人気1着 2022年 日本ダービー 8枠18番イクイノックス 2番人気2着 2023年 菊花賞 8枠17番ドゥレッツァ 4番人気1着  ご覧の通り、2020年以降芝G1で9回大外枠に入り、そのうち8回連対。(4-4-0-1)と驚異的な成績を残しているのです。唯一敗れたサンクテュエールはその後もまったく勝てなかったので、チャンスのあるレベルの馬であればすべて好走させているわけです。

むしろ人気が落ちてラッキーかも?

 もともとルメール騎手は馬群の中にいるよりも、外をリズムよく走らせるのが得意なジョッキー。そのスタイルからも大外枠が得意なのは非常によくわかります。  有馬記念では鬼門ともいえる8枠16番。実際過去30年以上、延べ22頭が一度も好走できていないわけですが、それすらもルメール騎手ならばどうにかしてくれるのではないか、そんな期待を抱かせてくれます。  むしろプラスに捉えるならば、大外枠に入ったことで人気が少し落ちるのは確実。スターズオンアースを買いたい立場から言えば、むしろ、 「人気になりにくくてラッキー」  という状況が生まれるかもしれません。果たして、ルメール騎手といえども有馬記念における16番枠の魔力には敵わないのか、それとも、大外枠をものともせず持ってくるルメール騎手のマジックが勝つのか?  5億円の賞金を賭けた年末最後の大一番が、いよいよ始まります。 文/TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
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